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May 27, 2007

HELSINKI26|excursion, exbition, wood program


タピオラの教会、Aarno Ruusuvuori、1965、Tapiola
とうとう大判カメラで撮りました。外観その一。


外観その二。


Church of the three crosses IMATRA, Alvar Aalto、1957-58、Imatra
イマトラの教会内観。工事中だったのを入れてくれた。想像以上によい。本当は中は三室に可動式の間仕切りによって仕切られているのだけど、他は工事中で入れなかった。でもこの一室のコンパクト差と有機的さがとてもよいと思った。


Sunila pulp factory complex and housing estate、Alvar Aalto、1935-54、Karhula、Kotka
アールトによる集合住宅群。広大な敷地にアールトの建築が沢山。来る前まで全然知らなかった。この写真は元管理人の家。


Lauritsalan kirkko, Korhonen, Toivo & Laapotti, Jaakko, Lappeenranta, 1969
ペラペラな薄い感じを豪快な構造で支える建築。内観が外観に比べてシンプルだった。


ウッドプログラムの今年度の作品。詳細は次回のJDNで、、、

*春はゆっくりゆっくり来ています。ジャケットがいるのだかいらないのだか、日本のようにはっきりとした変わり目や臭いがないせいか、季節感が狂ってしまいます。しかも、朝三時くらいから夜の11時くらいまでそれなりに明るいのもまた。

*ウッドプログラムの今年の作品が完成しました。残るは後フォトグラフィスタジオの講評とマイレア邸エクスカーション、そしてあと少しの提出物。いろいろあったけどこの一年で自分の建築に対する見方だったり、態度だったり、考え方だったりが結構変わって、そしてフィックスされたような気がします。

*六月一日から12日間ほど、モロッコ、ポルトガルに行ってきます。最初はポルトガルで建築を見るのがメインだったのですが、ガイドブックやインターネットを見ているとモロッコがあまりに魅力的過ぎて、だんだんそっちがメインになってきました。今回は、ヘルシンキとはいろんな意味で大きな違いのある国に行くのでそれなりの緊張感を持っています。旅と言えば、僕は疾走型の旅を好みます。しかしこういう旅をするのもしばらくないかもしれないので一歩一歩大地を踏みしめながら疾走する感じにしたいです。

May 11, 2007

HELSINKI25|wappu, photograph, execise


タピオラの教会、 Aarno Ruusuvuori 、1965


ヴァップ(メーデー)の風景

しばらく更新していませんでした。忙しさも一段落したところに、日本のGWが重なり両親や友人の来訪もあったもので。というのは言い訳で、パソコンの前にいるときはサウスパークばかり見ているため。
先日大判カメラの実習も終わり、本番を撮ってきました。まだ現像前ですが、仕上がりが楽しみです。なるほど思ったよりずっと簡単ですが、手軽に一枚、という感じではないので、途中でチャンスを逃したりしながら、太陽が来て欲しい所に来るまで待つために大変時間をとられて、結局五枚撮るのに七時間も費やしてしまいました。

※ウッドプログラムも佳境を迎えています。それはまたJDNでレポートしようと思っています。
INAXのリノベーションフォーラムにフィスカルスについて寄稿しました。ご笑覧下さい。

April 10, 2007

HELSINKI24|Easter


セイナッツァロの村役場、Alvar Aalto、1952


ムーラメの教会、Alvar Aalto、1926-29


Workers Club、Alvar Aalto、1925


自警団、Alvar Aalto


ドア・ディテール


ユヴァスキュラ市立劇場、Alvar Aalto、1964


搬入口の壁のディテール


ペタヤベシの教会、1763


ディテール

*イースターを活用してエンジニアの友人などと車を借りてユヴァスキュラに行ってきました。ユヴァスキュラといえば、アールトが五歳から移り住んだ故郷のような場所で、初期の作品から実験住宅まで様々な作品が集まっています。
しかしイースターということで実際に入れたのは美術館のみ。そして、美術館の展示内容はいまいちでした。ロケハンみたいな感じです。それでもアールトの初期の作品は興味をそそるに十分でした。特に労働者会館や、自警団ビル、ムーラメの教会、新古典主義からモダニズムに転じるその一瞬や、それ以前にアスプルンドによる影響などを伺う事が出来て興味深いです。やっぱり中に入りたいので、おそらくあと一度くらいは行くはず、、、

*BABEL(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督、2006)を見る。
アメリカ、モロッコ、メキシコ、日本という遠く離れた地で起こる物語。バベルの塔のように、愚かしさのゆえに人間が遠く切り離された今も世界は繋がっているにも関わらず、コミュニケーションの問題や制約が人々の間をなかなか近づけようとしない現代を描いている骨太な映画。
この映画は役者が非常に印象に残る映画だと思う。菊池凛子の演技も話題となった通り存在感のあるものだったけど、アメリカ人、モロッコ人の子役も非常に素晴らしい。役所広司をはじめとする大人も同様に。
惜しむらくは、ラストシーンに至るところでそれぞれの話がブツ切れのような形になっているところ。それぞれの話がそれぞれに引っかかってという期待を持ってしまったからかな。

April 02, 2007

HELSINKI23|spring has come


Myyrmaki Church (1984) Juha Leiviska/外観


Myyrmaki Church (1984) Juha Leiviska/塔の部分


Myyrmaki Church (1984) Juha Leiviska/ディテール


Myyrmaki Church (1984) Juha Leiviska/ディテール02


Myyrmaki Church (1984) Juha Leiviska/内観


Myyrmaki Church (1984) Juha Leiviska/内観02

ヘルシンキにも春が到来せんとしています。

毎日快晴の日々、日中の気温は10℃を超え、本当に幸せを感じずにはいられません。日本の春のにおいや雰囲気から感じる春の訪れのような、どこかういういしくて憂鬱な気持ちや感情だとか何とかは、気候の違いによって感じることが出来ないのが残念だとは思いますが、それを遙かに凌駕して快適です。もうダウンジャケットを着なくてよいなんて、、、
それと共にエクセサイズもはじめました。友人に連れられジムに行ったのを始め、海沿いをランニングしたりしています。サマータイムに突入し、夜も九時くらいまで明るいので、驚くほど美しい夕暮れを背にジョギングをしていると、ああ何ていい国なのだろう、、、とふと考えたりします。

写真は、レイヴィスカという建築家によるミュールマキの教会。これも写真のスタジオのために撮ったもの。四日連続で異なる時間に通って合計3、400枚撮りました。カメラは初心者なので、毎日沢山撮っていると、自分の技術がだんだん上がっているのが目に見えてきて本当に面白いです。
そして写真にとってもちろん光は最も重要な要素ですが、今更ながら建築もそうなんだなと気づかされました。光によって内観も外観も全く違って見える。レイヴィスカの建築は正直ピンとこない部分があったのですが、なるほど教会ということもあって時間の経過とともに見せる表情の違いが一つポイントな気がします。もちろん、どの建築でもそうだけど思うんですが、この極端な気候だったり暗さや明るさというものもきっとあるんでしょう。冬の最も暗い時の朝に来てみたいです。

次回はlarge format cameraに挑戦予定。いわゆるシノゴとかそういうやつです。先生が希望者にレクチャーしてくれるらしい。ワクワク。

*そういえばAdobe CS3がリリースされました。Photoshopのベータをダウンロードして使ってみたところバッチリサクサク動いてくれます。ありがたや。これまでIntel Macではアドビがネイティブで動作しなくて何の作業も出来なかった(windowsでやっていた)のですが、これでやっと人間らしい速度で使えます。やっほい。

March 22, 2007

HELSINKI22|party


前回の続き。library外観。


内観。中二階から。写真上のボコボコがいい感じ。


教会内観。思ったより小さくて凝縮されている感じ。


教会のエントランスから参道(?)を臨む。

最近は、日の入りが大分遅くなりました。大体七時くらいまではもううっすら明るいです。
気温も日中は5℃くらいまでなるし、晴れの日は本当に気持ちがいいです。

日常生活などを最近記していなかったのですが、基本的にウィークデイはウッドプログラムのスタジオか写真のスタジオのどちらがあって、夜は水、木くらいにちょっとした飲み会をやったりして、金、土は殆ど何らかのパーティーな気がします。やはり楽しい「パーティー」とはいえ基本的に疲れるので、日曜日は重要な安息日です。

最近はどうしたわけかワインにはまっています。日本にいるときは、基本的に何でも食べる路線で、「おれはワインだけはだめだし味なんてわかんねーよ」という態度でいましたが、ここ最近に出会った音楽家の方たちやクラスメイトの影響でワインを飲むようになりました。最近はパーティーで飲むビールよりも、誰かと買ってきたワインを家で飲む方がずっと楽しさ、いや喜びとでも言えるだろうか、いずれにしろそちらの方が好ましい気がします。家で飲むと店で買うよりも安くてよいワインが飲めるしね。
まあそれでいて、何でも気にせず食べる雑食家でいたいなと思うにせよ、美食家でもありたいなと同時に思います。食の世界は奥が深いわ。ワイングラスの形状から、食べ合わせや食べる順番、配置まで何かと興味深いです。とはいえ、いずれにせよ「美食家」というのは性格上多分無理な気がするけど、、、

※写真のスタジオの第一回目が終わりました。意外にも好評でなんだか照れくさかったです。あまりほめられ慣れていないからね。クラスメイトのイタリア人とアメリカ人とちょっとした写真の展示もやることになりました。

※BBSが死に絶えそうになっているので、noticeとしました。ブログよりももう少しフランクに適当なことを書く予定。英語はぐちゃぐちゃな予定。

March 14, 2007

HELSINKI21|Stockholm


The Woodland Cemetery, Erik Gunnar Asplund, 1930, Stockholm


Stockholm Public Library, Erik Gunnar Asplund, 1920-28, Stockholm


ストックホルムのダウンタウンに程近いジャズバー。

ストックホルムに行ってきました。ヘルシンキからは船で約15時間、コストはヴァイキングラインでもシリアラインでも20ユーロくらいです。ちなみにヴァイキングは、一ヶ月くらい前に予約を入れれば17ユーロでした。シリアは当日いって空きがあったら20ユーロ?とかそんなんらしいです。詳しくは知りませんゆえ。
船の中は両国を行き交う人々の自由さがうかがえる何ともクレイジーな情景でした。カフェ、レストランに始まり、免税店、カラオケ、クラブ、サウナ、ジャクジーとやりたい放題に騒ぐ乗客に溢れる船内はなんともよい雰囲気でした。しかし実際一人旅だったので、船の中ではやることもなく退屈でした。キャビンで一緒になったのは英語が全く話せない75歳のおじいさん。出来ないフィンランド語を総動員してコミュニケーションに努めました。

*ストックホルムは、ヘルシンキの道の広さを0.75倍にしてその他はすべて1.5倍にしたような感じのところでした。もちろん建物の古さや人種の構成も言語もフィンランドとは全然違うのですが、スウェーデンはスウェーデンでとてもきれいでよい国だと思いました。また、こちらでは買いにくいもの、例えば英語の本やよいCD、服もスウェーデンなら買える、というものは結構多かった気がします。セブンイレブンもMUJIもたくさんあるしね。
途中でカメラが壊れてしまい(現在修理中、保険会社と交渉中)がっくりでしたが、アスプルンドの建築はとてもよかったです。霧がかった日に偶然訪れたのがラッキーで、cemeteryは幻想的でやはり素晴らしかったです。
ところで訪れた時には以前出雲大社に霧の日にいったことを思い出しました。前の小道がまっすぐ延びていて、参道みたいだなあと思ったのもあるし、入った感じや木が教会の前にたっていて、その後ろ側に隠れるようにある教会、というのもなかなか珍しくて神社のようだと感じました。また、屋根が少しだけむくっているように見えて、しかしそれを支える柱は一方でギリシア神殿のようで、すごく不思議な建築でした。

*またラファエル・モネオによる現代美術館Moderna Museetもよかったです。建築というよりも美術館のコレクションがよかったです。あまり美術に造詣が深くないのですが、ダニエル・ビュラン、トーマス・ルフ、杉本博司といった現代の作家のものからデュシャンのトイレや大ガラス、さらにはジャコメッティやピカソ、マティスまで様々な有名な作品がありました。
それと思い出に残っているのはユースで同じ部屋になったアメリカ人に誘われてジャズバーに行ったことです。ここはすごかった。フィンランドでは変なクラブばかりに行っているので(最近はあまりいっていない念のため)、ジャズは詳しくないにしろ、良質でクールな音楽を聞けたのは非常によかったです。こういった音楽を楽しむ空間が自然に街中にあって、洗練されている街だなあとつくづく思いました。

February 18, 2007

HELSINKI19|カメラ


凍って歩けるオタニエミ周辺の湖。


キアズマの横の建物。

今期はphotography studioというのを履修しています。
先生は三人いて、セメスターを通して三回作品の提出があります。最初の先生は、ari saartoさんという方で日本に造詣の深い方のようで、展覧会も多々行われているみたいです。授業に遅れて行くと、「コンニチハ」と言われ、スクリーンには隅田川沿いのホームレスの写真が映し出されていました。
カメラは基本的に記録写真としてしか使っていないのですが、せっかくなのでこの機会に表現写真にも挑戦したいです。あるテーマを自分で考えて写真を撮る、というのはほとんどやったことがないのでいざ言われるといろいろとアイデアは浮かんでは消え、実際撮ってみるとうまく行かなかったり、建築と似たようなものなんだなと思ったりします。
今回の課題はデジタル。学校から借りれるもの(Nikon D2X)でも自分のでもいいらしい。カメラ借り合戦になりそうだから自分のを使おうかな。いずれにしろやはり日本からよいレンズを持ってくるべきだったなしまったな、、、
アップしたものは、よく撮れたもの。Raw dateの威力はすごい。

*明日からちょっくらロンドンに行ってきます。

February 11, 2007

HELSINKI18|寒波


Olavi Koponen, Kotilo(The Seashell House)、 2005、Espoo、外観


ラップランドの風景。

ヘルシンキにもようやく寒さが到来し、寒い日はマイナス20℃、少なくともマイナス10℃を超える日が多くなってきました。外に出るのがひどくおっくうで、怠け者になりそうで、アフリカやハワイとか、とにかく南の国に行きたいな、と思うようになりました。
最近は、前のエントリーのようにレヴィにいって、雪の彫刻をつくったり、ウッドプログラムのコンペを提出したり、アルバイトを続けたり、飲んだり、飲んだり、飲んだりとなかなか忙しくすごしていました。コンペに関しては満足のいく物が出来たんじゃないかと思います。少なくとも自分の壁みたいなものを超えることができました。先生の言うことに納得出来ずにいたものの、やはりアドヴァイスは聞き入れる部分も多々あって人との対話は本当に重要だと思います。
ところで、やはり海外で建築を学ぶメリットはやはり雑音がある程度遠いところにあって、集中して建築を出来ることだと思います。今更ですが、建築を楽しんでいます。知識や技術はさておいてこういう事が自分の栄養になったり、自信になったりすればとてもよいです。

ところで最近高木正勝さんの動画がアップルのホームページにありました。五年くらい前、何気なく見ていたNHK教育なにかテレビで、動画が使われていてひどく感動して友人から"Journal for people"を借りました。何百回と聞いたので彼の音楽は食傷気味だったのですが、新しいものも素晴らしく洗練されており、思わずITMSからダウンロードしてしまいました。日本のこういった繊細で美しい感性を懐かしく思うし、自分も発揮しなきゃなと思います。

January 20, 2007

HELSINKI17|休暇


ロヴァニエミ、14時頃アクティウムから北方向をのぞむ。


ロヴァニエミ美術館、Juhani Pallasmaa、1986
倉庫を改修してできた美術館の照明。照明が天井の形状に影響を及ぼす。

最近はやっと寒くなってきました。寒いのには弱い方ではないですが、さすがにマイナス10℃くらいはちょっと出るのがおっくうになって引きこもりになりがちで、かつテレビを手に入れて(というか視聴の方法が分かったので)、ディスカバリーチャンネルをよくみています。
一月の上旬にはラップランドに行ってきました。うっすらとオーロラがみれたし、ロヴァニエミも体験できて面白かったです。太陽が低い位置を推移しているので日没頃のうっすらと明るい空の色は印象的でした。大昔のことを想像してもし建物も少なく木々に覆われ、この不思議な空の色や季節の移り変わりの速度を考えるとサーミ人が精霊信仰なのもなるほどと思います。自然が全てを司るものであり、その声を聞くことが出来る人が現れシャーマンになる、、、
ちなみに僕が行ったときの気温は-20℃くらいでした。-20℃の世界は本当に凍てつく感じなので顔が硬直し、息を吸うと咳き込むし、30分くらいするともうこらえられないくらいになってしまったのですが、どことなく気が引き締まる感じで心地よくもありました。月末にもう一度ロヴァニエミの先のレヴィという所に雪像コンテストみたいなやつに参加しに行く予定です。今のレヴィの気温は-32℃だとか。困ったものです。しかし今度はしっかりオーロラをカメラでおさめるつもりです。

January 07, 2007

HELSINKI16|休日、映画


ヴィートゥレスクに使われていたタイル。暖炉などに部分的にポイント材のように使われていて効果的だと思いました。

最近は二個のコンペをやっています。一つは終わったのですが、もう一個の学校の課題のコンペはこれからです。
最近になってようやく頭や手の動かし方を思い出してきた感じがしています。やはり対話とコンセンサスが重要だと感じる日々です。常に実物のコンストラクションやディテールを意識する、というのも案を考える段階では傷害にもなるけどヒントにもなるなあと考えたり。もっといろいろ技を知っていればなあ。

映画を見ました。
*Broken flowers/Jim Jarmusch/米/2005
19歳の息子が実はいる、と匿名の手紙を受け取った主人公(ビル・マーレイ)が、その当時の恋人たちを巡っていくというストーリー。でも結局何も起こらない。過去をたどって行き着くのはちょっとした感傷と、何かしらよくない出来事でしかないということがコメディタッチに描かれている。
最初はなんだか掴めませんでしたが、最近の気分とマッチしてとても印象深かったです。ジャームッシュの作品は何度も借りたりしているのですが、実はちゃんと見るのは初めてかもしれないです。

January 01, 2007

HELSINKI15|2007

明けましておめでとうございます。
年明けはSenaatintoriの前でカウントダウンをして過ごしました。街中花火をする人たちで溢れていました。花火の高さが低かったのもあったけど花火の写真を撮るのは難しい。今度は日本のでかい花火で三脚付きで挑戦したいです。
今年の抱負というわけではありませんが、積み重ねてきたものを還元する年にしたいです。そろそろね。それは労働とかそういう事だけではなくて。目標としては時間の使い方をうまくしたいです。とはいえ新年からyoutubeでチュートリアルの漫才を見ていた、、、

明日からまた労働です。
とにかく今年もよろしくお願いします。

December 31, 2006

HELSINKI14|2006


トゥルクの教会付近。


トゥルクのFORUM MARINUM付近。

ダウンジャケットを生まれてはじめて買って着ています。余りの暖かさに少し驚いています。あとブーツも。ヘルシンキは今のところそんなに寒くはないのですが、セールも始まったし、そろそろ北へ向かう準備をしようと思ったのです。
おそらく今年最後のエントリーになるのですが、今年はどんな年になったのでしょうか。修論を提出し、それなりに満足感を得て研究に楽しみを見出し、その後は毎日労働に勤しみ、労働に楽しみを見出し、出国が近づきいろんな人々のありがたさを知り、ヘルシンキにやってきて、海外生活に楽しみを見出し、、、おそらくいい年になったのではないかと思います。
今年の抱負を振り返ると「健康」でした。「健康」の中には「禁煙」が一番大きなテーマと掲げられたにも関わらず、達成出来なかったものの、タバコを吸いながらでも健康で過ごせたのでよかったことにしましょう。
大きな環境の変化があったからか、身近に言葉を扱う職業の人がいるからか、いろんな言葉がやけに響いた年でした。こういう個人的に響いたことをあまり公で言うのもどうかと思うのだけど、せっかく年の瀬なので一つ。
ある女性ミュージシャンのブログでファンがそのミュージシャンに憧れる余りにどうしたらその人のようになれますか、と質問したところ、そのミュージシャンの返答で、
「私になっても面倒な事ばかりでいいことはありませんが、リップスティックをいつも二本持ち歩くことと、10人に1人いるかいないかの理解者を大事にすることです」
という。リップスティックというのと、10人に1人という塩梅がとても素敵に感じました。その逆もしかりなんだななるほどなあ。
なんだか振り返ると心に残っている言葉だったりコメントだったりというのは殆ど「人間とはいかなるものなるぞ」的な哲学的なものばかりです。そういう年頃なんですかねえ。

今年も一年ありがとうございました。よいお年を。

December 26, 2006

HELSINKI13|本、人


rautatientoriに出来たスケートリンク。僕も事務所のみなさんとスケートをしてきた。ボスたちはアイスホッケーをやっているし、同僚のオランダ人も毎日冬はスケートで学校に通っていたんだ、と自分以外はプロ級。六歳の時以来やっていない自分はヘルメットをつけて挑戦するも無理すぎる。いろいろ教わったのですが、I know what you say, but I can't do that! などと叫びみなにしがみつく。手すりもないしさ、、、周りの視線が痛かった。たくさん写真はあるが、アップ出来る代物ではありません。

*久々に少し本を読みました。日本から持ってきた本はガイドブックの他にはロンドンで友人にもらったタニサキの「陰翳礼讃」と、柳田国男の「遠野物語」です。後者は海外に来られる方にはお勧めです。いろいろはっとさせられる文章が多いです。というか日頃の立ち居振る舞いを考え直させられます。笑っている場合じゃないね。

だから今日の定義としては、ヱミはむしろ人生の渇油、殊に女がこの世を平穏に、送ってゆけるために具わった自然の武器と言った方がよい。そうするとこの点においても明らかに、また一つのワラヒとの差別が見出されるのである。笑いは最も多くの場合において、笑われる者の不幸を予期している。刃物では傷つけない一種の闘諍、または優劣の露骨な決定を免れ難い。今まではそれを避けるためにできるだけ縁の遠い、笑われても構わぬものを捜してはいたが、結局は笑う者自らを孤独にすることは同じであった。笑って世の中を明るくするというのは、手近にまだ笑われてもよいもののいる間だけである。そういうものを極度に少なくするのが永い間の人間の努力であった。幸いにして我々は、ヱガホがその笑いの先触れでも準備でもなく、むしろその反対に、笑うまいとする慎しみの一つであることを知った。ただその中には受け身のものと働きかけるものと、または自分一身のためにするものと、人を考えて何物かを与えようとするものと、二種の価値段階があることは争えないのである。[柳田国男、女の咲顔「遠野物語」集英社文庫、1991]

*もうすぐ、人生の中でも少なからず影響を受けた方がヘルシンキにやってきます。知識人っていうのはこういうものなのか、こうは絶対になれない、と本当に思った人の一人。教えてはくれないのだけど、知識の扱い方、建物の見方、外国での立ち居振る舞い、メールの打ち方、ご飯の食べ方、お酒の飲み方を見せてくれた人。出会っていなかったら、もっといろいろな建築だったり美術に素直に感動していたのかもしれない。しかし本当の事を知っている。僕も今では本当の部分を知りたいと思うようになった。フィンランドについても尋ねたい事が沢山ある。が、しかししかししかし、、、さてさてどうなることやら、、、

December 20, 2006

HELSINKI12|休み、労働、建築写真


ヴィートゥレスク(エリエル=サーリネン、アルマス=リンドグレン、ヘルマン=ガゼッリウス、1903)
知人にお誘い頂いて訪れた。中世から(日本だったら近世か)近代へ向かう時代の20世紀前後の建築はいつ見てもどこの国でもちょっと不思議で楽しくて好きだ。


エスプラナーディのクリスマスマーケット。幾つか購入。意外と安い。


Kamppiの中の寿司屋。味噌汁2ユーロはなしですぜ。


働いている事務所。


オリンピックスタジアムの中で行われた秘密(?)のパーティーの時に撮影した展望台からのヘルシンキの街並み。

*いつも少しだけ手伝っている(でも奥付に名前が!)エクスナレッジのHOMEの「建築写真」特集が届きました。まだパラパラとめくっただけですが、本の臭いが少し日本を思い出させました。

*前半のセメスターが終了して、冬休みに突入しましたが、ここぞとばかりに毎日労働をしていて学校があったときより忙しい感じです。しかし「外国で働いてみる」というのは一つの成し遂げたかった目標だったので毎日新鮮です。またとても楽しい事務所に出会えたのも本当に幸運でした。

*ところでフィンランドに来て建築の作業をして最初に感じたことは標準化のこと。

ツールに関してだったら、今や多くの国で同じCADなんかの設計ツールが使われているし、理念についてもヨーロッパやアメリカなんかの先進国で学ぶ建築の人たちは、つまり建築について「面白い」というのはこういう事で、それはプリミティブなものも含んでいると思うのですが、だからそうする、というある理念を共有している。今だったらやや言語化されにくいロジックを元に同じツールで作る。ある批評家はそれを「後期バロック」と呼んでいたけれど、日本もその一つでしかなくて、世界の中で建築は、その教育も含めてどんどん均一化されているのかなということを時折感じます。
何も懐古主義的な事を空想するわけではないのですが、それをブレイクスルーする何かが生まれるのだろうか、と考えるとウーンとなってしまいます。

それでも一応やはり国によって差異はあって、それは気候だったり、コモンセンスだったり法律だったりすると思うのですが、特にフィンランドの幾らか堅実な作品や街並みを見ていると、それは古い建物からアールトなんかの近代建築、そして現代建築も含めてですが、何かしらバロック的なもの以外のものもあり得るのかな、なんて考えます。

こんな事を書くつもりではなかったのですが、誤解を恐れず書いてしまいました。

要するに、ヘルシンキに来てからオートキャドとスケッチアップを覚えて、ヘルシンキのお店やバーやあるいは建築の、気取りきれない、でも自然な感じが最近妙に気に入っているということです。

December 04, 2006

HELSINKI11|映画


ヘルシンキ、Aleksanterinkatuのライトアップ。土曜日深夜に撮ったのであまり人気がありませんが。


課題の途中の様子。

こちらに何を書こうか思案にくれているうちに一ヶ月以上更新が滞るところでした。危ない危ない。
最近はようやく大きな課題が一つ終わったので学内のネットワークを利用して映画を幾つか見ました。ここでの問題といえばやはり言語。日本の映画やアニメーションはいいとして、外国のものはかなり限定されてしまいます。つまり、字幕はフィンランド語が殆どだからです。かといって英語の映画もなかなかみたいものがないし、その前に理解度なんて50パーセントぐらいなんだけどしょうがないですね。ということで英語と日本語の半々になっている、外国人にもよく訪ねられる映画を選んでみています(というかこの二つしかしらない)。

*Lost in Translation, Sofia Coppola, United States, 2003
全く期待していなかったのだけどとても面白かった。外国人の目から見たTokyo、日本人がとてもよく表現されていた。しかし日本人がみるのと外国人がみるのではその受ける印象が大分違ってきそう。日本語が全部分かってしまうから。あと、日本人は完全に人間性を持ったものとして描かれていない点が気になったけど、きっとそう見えるからそうなんだろうな。

*kill bill Vol.1, Quentin Tarantino, United States, 2003
期待していたのだけど、全然面白くなかった。この映画は一体なんなんでしょう???残忍さはいいとしてこのB級感はわざと?エキサイティングじゃないし、ゲームみたいだし、全然きれいでもないし、殺陣の質もひどいし、エンターテイメントでもないし。うーん理解に苦しむ。これまで見た映画の中でもワースト5には入るなあ。

November 12, 2006

HELSINKI10|課題、近況


タリンの街並み(ふとっちょマルガリータから臨む)。


METSO-LIBRARY(ライリ&レイマ・ピエティラ)本人も同行して解説してくださった。すごいおばあちゃんでした。


内観。


カレヴァ教会(ライリ&レイマ・ピエティラ夫妻)。これはなかなかよかった。


内観。天井高は30メートルくらい。ヒョエー。


hyvinka:a:教会(Aarno Ruusuvuori)。


内観。


聖ヘンリー・エキュメニカル礼拝堂(マッティ・サナクセンアホ)


A+Uに出ていたあれです。


パイミオのサナトリウム。一度日が落ちてからいって、暗すぎてみんな写真が撮れなかったので、次の日もう一度行く事になった。中も解説付きでグルグル回ったのですが、内観はいい写真がないです。


外観逆側。

更新がすっかり滞ってしまいました。
毎日忙しくいろんな事をやっているので、何を書いたらいいのか分かりませんがその後も元気にやっています。一つの課題を提出しました。ディテールばかり考えていたのですが、やはりうまくいかなかった。CGはまあうまくかけたかな。今度アップ出来たらします。
近々の思い出としては友人TKO氏来訪とアーキテクチャーギルドのエクスカーション。友人とは(なぜか)エストニアのタリンで待ち合わせました。待ち合わせ場所に行く前に会ってしまう程旧市街は狭い。写真はタリンの街並みです。
次にエクスカーションですがギルドは学生自治組織のようなもので、各学科ごとに存在するようです。上に載せた写真のようにhyvinka:a:教会(Aarno Ruusuvuori)、パイミオのサナトリウム(アルヴァアールト)、カレヴァ教会(ライリ&レイマ・ピエティラ夫妻)など沢山の場所を訪れる事が出来ました。夜は50名ほどの学生でクラブへ。ヨーロッパや中米の学生はとてもノリがいい(良すぎる)。トゥルクのクラブを占領していました。フィンランド人くらい適度なノリが正直心地いいです。またこのエクスカーションを通してフィンランド人の建築学科の人たちと少し仲良くなれたのもよかったです。
ところで何人かの方にご指摘頂きましたが、JDN海外レポートのページで連載をさせて頂くことになりました。拙文ながらご高覧の上ご意見ご批判等頂ければ幸いです。ここと同じ写真を使う事も多いですが、ご容赦下さい。

October 23, 2006

HELSINKI09|アールト、美術館


weegee(espoo city museum)というペーパー・ファクトリーをリノベーションした美術館。アメリカ人のクラスメイトの友人がexibitionのデザインをやったそうな。それでオープンセレモニーに。建築家ともお会い出来た。名前は忘れたけど、、、(苦笑)。


The Social Insurance Institution/アルヴァ・アールト
内観その1。ライブラリー。


内観その2。食堂。


食堂の天井。


内観その3。二重になったトップライト部分。


内観その4。二重になったトップライトに挟まって出来た空間。


照明。

フィンランド建築史の授業の一環でアールトの建築の一つとしてThe Social Insurance Institution(1954-1956)に行ってきました。アールト自邸を訪れた時に「Less and More」というフレーズをみて、本人が言ったかどうか知りませんが、なるほどなあと思いましたが、この建築でも随所にアールト節が見て取れました。端正な外観に、やや過剰なまでの内観。そして手すりやドアノブ、照明といった部分一つ一つのデザイン。

ややもするとスタイルや大きな概念ばかりに捕らわれてしまいがちな建築のデザインも細部の組み立ての学習の重要性を教えられる気がします。日本にいると「実施」という言葉が何か特別な響きをもってしまいますが、こういう細部のデザインやディテールはものに触りながら学習あるのみだと感じていて、特に自分の下手な分野である事には自覚的でありつつも、もし働いたとして実際の建設に携わる機会を得る前にいろんなものから吸収して学んでいきたいです。

ともあれ非常に感心しきりで、もしヘルシンキに来る人がいたらお勧めの建築です。

※ICCで始まる展覧会のウェブ企画に縁あって参加しました。
On connecting
自分のページ

October 09, 2006

HELSINKI08|つなぎ、日常


メトロの様子。


メトロ。


家の前に干されるつなぎ。


Kaivopuisto公園。

最近はメトロに凝っています。トラムやバスを駆使すれば、ヘルシンキの街を回ることはとても簡単なので、なかなかメトロに乗る理由は見つけにくいのですが、ハカニエミのマーケットやアジアの食材屋に行くのに便利なのでよく乗っています。逆に東京ではメトロばかりのっていたので、たまにバスに乗ったりすると意外な発見があって面白いのですが、こちらで乗るとなんとなく都会に来た感じがして安心感さえあります。

ところで、幾つかの国でメトロに乗ったのですが、やはり外国のメトロはかっこいいです。日本のメトロは便利だけど疲れるし混んでるしであんまり好きではないのですが、例えばモスクワやナポリのようなちょっとおどろおどろしい感じも好きだし(好きとか言っている場合ではないのだろうけど笑)、パリやロンドンの都会的で洗練された感じも好きだし、はたまたヘルシンキはきれいで空いていて清々しささえあります。写真はkamppi駅のものですが、なんか造形がすごいことになっています。

夜遊びの写真も増えてきましたが、今度は人の、どアップばかりでブログに載せる類の写真ではありません(苦笑)。大きめの写真を載せるのをモットーとしてしまったため、記録写真ばかりになるのは残念ですが、まあ仕方がありません。下の写真は海沿いの公園でピクニックに行ったときのもの。Kasi&Shun。

※あるウェブサイトで連載をすることになりました。そのうちリンクするので是非ご覧下さい。(ますますこのブログの位置づけが難しくなってきたなあ)

September 30, 2006

HELSINKI07|サウナ・ズントー


ケーブルファクトリー@Ruoholahti
古い工場をリノベーションしてアートギャラリーへ。


サウナから飛び込むまでの道。

*ここ最近は木を切り刻んで作品を制作したり、家の設計の課題に取り組んだりしています。最初より学校の課題もペースが分かってきて落ち着いてきました。

*昨日は、授業の一環でsprit of natureという賞の授賞式の講演会にいってきました@ケーブルファクトリー。この賞は木造建築賞みたいなやつで、一回目の受賞者は隈研吾だったりします。今回の受賞者はピーター・ズントーで、非常に面白い講演でした。ズントーが登場する前に、プレゼンターが、「あなたたちに最初に音楽を聴いてもらう、その後で彼が登場する」と言って、突然クセナキスの音楽がかかり、ズントーは現れました。近年の作品の紹介などが主だったのですが、名前は分からないのですが教会のプロジェクトが興味深かったです。それは、内部に空洞をつくるために、まず木で空洞部分を形作り、その周りをコンクリートで四角いヴォリュームをつくって、最後に型枠の役割をしていた木を中から燃やす、というプロジェクトです。今は形は出来ていて、もうすぐ木を燃やす段階にいたるらしい。完成が楽しみです。
そういえばこの講演会の後、節操もなくサインをもらいました(笑

*先日留学生のためのサウナパーティーがありました。お酒を飲んだり、飲みながらサウナに入ったりするもので、とても楽しいものでした。そしてはじめてサウナから飛び出して海に飛び込むというエンターテイメントも体験してきました。。。男女問わずフォーと言いながら飛び込んでいく。なんなんだこれわ。。。でも写真の道は、夜になると本当に幻想的で素敵でした。

September 22, 2006

HELSINKI06|学業


森。


湖。


Vallila gardens
ヘルシンキのちょっと外れ、でもトラムで中心から20分くらい、のところにあるサマーコテージ。整然と区域が分けられており、政府の管轄で材料や部屋の広さ、デザインまで規定しているらしい。一つのコテージは30平米程度、300万〜400万円程度だそうだ。しかしこの情報は僕のリスニング能力の低さによりきわめて不正確。anyway、なんだかとても楽しそう。

最近は、学校のスタジオも本格的に始まり忙しくなってきました。でもなんとか乗り切りながら、キャンパスを歩いていると知り合いも会うし、幾人かのフィンランド人の友達(kasi君、Marika先生、Big up!!)も出来、夜遊びも覚え楽しくやっています。夜遊びの写真なども撮ったのですが、なかなかいい写真が撮れずじまいで、iphotoには建物と森ばかりになってきています。そのうち、もっと楽しい写真を撮れるようにならないとな。

また英語での最初のプレゼンテーションも終えました。語学力の乏しさだけは全く改善されず、話す機会が増えるほどどんどん下手になっている感じがするのは気のせいでしょうか、、、またプレゼンテーションはいいとして、ディスカッションがひどいです。でもこれは、英語力の乏しさがまずあるのだけど、それだけではなくて、多くの日本人もそうだと思うのですが、僕の性格としてあまり議論が得意ではないというところに起因するものな気がします。なかなかに難しい。

写真はエクスカーションで訪れた森。国立公園で、木を伐採すると罰せられる、という場所です。つまり、管理もされないで、自然の生態系そのままということで、そのすごさをひしひしと感じました。森は生きている。

September 15, 2006

HELSINKI05|生活・思考


ヘルシンキ(オタニエミ)工科大学・メインビルディング内観/アルヴァ・アールト

学校が始まり課題がスタートしました。200mmの立方体の箱をつくるというものと、休暇のための小さな住まいです。
大野秀敏さんだったか誰かが言っていたと思うのですが、建築教育の国際化、つまり建築教育が世界的に同じようなものになっている感じがするという話がありました。実際のところ、要求される課題の質や内容は、日本と同じようなものだなあ、という感じがします。しかしながら、国際色豊かな場所で、異なる文化の人たちに対して自分の考えを適切に伝える、ということが一つ大きく違うところで、もう一つは課題に対してリアリティや明確なコンセプトをもっているということでしょうか。日本の場合、とにかくヴァーチャルなことだということが前提で、面白いものを作れ!というのが多い気がするし、それも面白いし、基礎としてそれがなくちゃだめだと思うし、十分グローバルスタンダードだと思うのですが、実際に素材に手を触れ作るというのはなかなか新鮮だし、フィンランドが作りあげてきた伝統のものなのでしょうか、興味深いです。

それと日本の建築家の知名度には度々驚かされます。とくにShigeru Banの知名度はすごいです。アメリカ人はディスカッションの際にギャラ間の日本語の本を持ってきたし、メキシコ人は「はだかの家」や「カーテンウォールの家」はまじすっげーよ、と言っていたし「トーヨーイトー」やら「キショークロカワ」やらいろんな名前が揚がります。そしてよく知っている。日本のパブリッシングのすごさ。「A+U」は本当に読まれているし(みんな「エープラスユー」と呼ぶので最初分からなかった)、僕が関わっていた雑誌も知られていました。大学の図書館にも見慣れた本がたくさんあります。

そんな感じで日々を過ごしていますが、最近は音楽を聴くことが楽しみの一つです。なぜかマイブラにはまっています。
そしてオンライン上にいる時間が長くなりました。いろんな人のブログを見るので数人の魅力的なブログに感化されがちです。やっぱり出来るだけ少ない言葉で淡々と状況を記述したいと思うのですが、よくも悪くも毎日が新しくて具体的なのでなかなか難しいです。特に考えず更新したいときに更新してしたくないときにはしない予定です。

September 10, 2006

HELSINKI04|学校・エクスカーション


オタニエミ礼拝堂(カイヤ&ヘイッキ・シレン)/安藤忠雄の「水の教会」はこれにインスピレーションを受けたものだそうだ。家から徒歩二分。


Laajasalo Church/Kari Jarvinen Ja Merja Nieminen Architects
プログラムのエクスカーションにて訪れる。シンプルな構成にややきつめのディテール。


内観


天井
小屋組のトラスはスティールの束と斜材を、ダブルの木材の梁が挟み込んでいる。内部の部材は全体的が細く、木材を無垢のまま使っている。特にエントランス部分の天井はベニヤの合板をそのまま使っていたのは正直いまいち。でも日本や世界で見る教会のいい意味で重く静謐な空間に比べて、そのおかげでずっと明るく開放的に仕上がっていると感じた。


おまけその1/寮の軒の出。これでよかったかな?>tsuyoshi


おまけその2/新入生を歓迎するHUTの学生。学部ごとに違うつなぎ着るらしい。


最近は大分寒くなってきました。いくつかのオリエンテーションやエクスカーションをしたりしながら、学校が始まりそうな気配です。何度も書いている気がしますが、語学の壁やらレジストレーションの困難やら何やらが幾分ストレスとなってきていますが、交換留学生や僕のような私費の学生たちとも出会えて楽しくやっています。

ところでこちらの新入生歓迎イベントはものすごかったです。新入生のために、それは外国人だろうがフィンランド人だろうが構わず、各サークルがそれぞれにゲームを用意して、それに参加するようです。僕も参加しましたが、正直言ってあまり楽しいものではありませんでした。しかし外国人はみんなノリがいい、、、
ところで、このヤメランタイバルという村。僕の住んでいる前のアパートでは連日連夜深夜(二時過ぎ!)までパーティーが行われています。響き渡る重低音を発信しているのは、大学でも有名な問題児たちのサークルのようです。「あのいつも同じ音楽をかけているやつらのことだろ」、とあるフィンランド人は言っていましたが、いつも同じ音楽を爆音でかけるおかげですっかり旋律を覚えてしまいました。

September 05, 2006

HELSINKI03|観光・アールト・その他


アールトの家/アルヴァ・アールト
外観はなかなか渋い。


内観。様々な素材に彩られて豊かでとてもいい感じ。作るならこういう建築を作るようになりたい。


ヘルシンキ工科大学建築学科棟/アルヴァ・アールト


フィンランド・デザインフォーラム
フィンランドのイッタラなんかのデザイン関連のものを扱うショップ。奥にはギャラリー。


おまけ/学食、取り放題2ユーロ


おまけ02/サルミアッキ

生活が落ち着いてきたので、またヘルシンキを観光したり、足りないものを揃えたり、スカイプを試したり、ネットをしたり、ネットをしたり、、、の日々を送っています。印象深かったのは、アールトの終末の家とデザイン博物館。前者は写真を載っけたやつです。

後者は、デザインフォーラムというお店です。デザイン博物館というミュージアムの展示に行ったのですが、正直いってこれまでフィンランド・デザインといわれてもピンときませんでした。デザイン博物館では主にイッタラの展示がなされていて、有名なもの(アールトの花瓶のような)から、イッタラの作家によるガラス工芸があったり、様々なガラス製品の製造過程のビデオが流されています。とてもシンプルな博物館なのですが、コンパクトでよくまとまっていて感心しきりでした。久々に本当に刺激的な展示を見た、という感じです。一つくらいちょっと高い花瓶なんて買ってもいいかも、、、なんて思いました。

その他細々とした発見はとっても多いです。人口密度もやはり低く感じるし、街並みも落ち着いているのだけれども、一つ一つのデザインがレヴェルが高く感じます。俗悪なものが見あたらないし、趣味の悪いものは殆どみたことがない。底が高いというのかな。伝統というか常識というか国民の意識というか。
最後の写真はサルミアッキというこちらのお菓子です。ちょっとサーチすればすぐに分かるはずですが、まずいことで有名。世界一不味い飴、というのがキャッチフレーズらしい(笑)。でも僕はとても好きです。黒くてしょっぱい、最後にちょっとすっとする。箱のデザインもなかなかグッド、だと思います。

明日からいろいろ学校がはじまります。そわそわする。

September 01, 2006

HELSINKI02|入居・レジストレーション


ヘルシンキ(オタニエミ)工科大学・メインビルディング/アルヴァ・アールト


居住している寮


シェアルームへの入り口


共有部分


独立型キッチン


my room(片付いていない、、、)


食べているもの(マッシュルームとソーセージの和風パスタ)

入居を済ませ、各レジストレーションを大方終えました。各の中身は、、、入居手続き、銀行口座の開設、国際学生課にて、認証手続き、仮学生証発行、それをもってフィンランド居住許可(マイストラッティ)をし、トラベルカードを発行、在フィンランド日本大使館にて在留届の提出、などです。その他、IKEAにて家具を揃えるという大きな任務があって、それが一番大変でした。全体的にフィンランドはやはり物価が高いですが、IKEAだけは安い!と思いました。なので買い込んでしまい、帰ってくるまで一苦労、、、ちなみにオタニエミ(学校の所在地)から最寄りのIKEAはバスで一時間もかかって途中でややこしい乗り換えなどがあるので本当に苦労しました。

しかしおかげで大分生活が安定してきました。手伝って頂いた方には感謝です。学校が始まるまで後四日あるので、今から何をしようかとダラダラしはじめています(苦笑)。
ちなみにルームメイトはヨルダン人のニヒルなおっさんとフィンランド人のパソコンオタク。あんまり干渉しないので、それほど接触はないのですが、何かと助けてもらっています。感謝。

August 30, 2006

HELSINKI01


ヘルシンキ中央駅/エリエル・サーリネン
ついにやってきた。


キアズマ(ヘルシンキ現代美術館)/スティーブン・ホール
展示も結構面白かった。


アカデミア書店/アルヴァ・アールト
きれいな内観。英語の本も沢山扱っているので行くことになりそう。


ヘルシンキ大聖堂
観光スポット。きれいでした。


マーケット
マーケットはいつでも楽しい。でも実際のところ他国のマーケットに比べたら今いちかな、、、写真は有名なキノコ。

ヘルシンキに着いて三日間はユースホステル暮らしでした。オリンピックスタジアムの近くにあるホステルで久々のユース生活をしましたが、結構いい雰囲気でした。また一年半世界を旅していて今十ヶ月目というザ・バックパッカーの人にも会いました。久々のバックパッカー節が懐かしく思いましたが、今回は僕は旅行ではない。時期も時期だけに、各国から集う人たちもこれから半年とか一年とかフィンランドで暮らすが、まだ入居できないのでユースに泊まっているという人が多かったです。
入居、各種レジストレーションは大分終わりました。ルームシェアメイトのフィンランド人にインターネットの設定をしてもらって、インターネットが繋がるようになりました。マジでよかった、、、
後はresidence permissionと日本大使館に在留届を出すくらいで後少しです。またいろいろ書いていこうと思います。

July 24, 2006

トリエンナーレ

越後妻有アートトリエンナーレ2006のオープニングに行ってきました。かなりいろいろな作品を見る事が出来、とても沢山の写真を撮ってよく撮れているのも多いのですが、プライベートなものではなかったので、ここであまりアップできないのが残念。せめて棚田の風景と、MVRDVの「農舞台」と、ある作家の作品(いずれもあまりよく撮れていない)だけアップします。今回は廃校などのリノベーションやコンバージョン、また古民家を使ってアートを展示したりするものが多くて、民家再生か、、、とかちょっと思ったりしましたが(苦笑)、いろんな切り口のものがあって素直に面白かったです。
印象的だったのは、クリスチャン・ボルタンスキーの作品、日芸の彫刻科の人たちの民家の柱や梁を彫刻刀で削るもの(!)、フィンランド人の作家が作った吊り橋の横にTシャツを吊った作品(写真)でした。あとはやっぱり「農舞台」がとてもかっこよかったのと、この辺り特有の「棚田」が素敵だったことでしょうか。そういえばキョロロには行けず残念。

ところで、パーティー会場では、ある建築家の方にフィンランドに留学する事を話していたら、写真の作品を制作したフィンランド人のアーティストを紹介して下さいました。どこの大学に行くの、なんて話を英語でしていましたが、会話は続かず気まずくなったので、とっさにフィンランド語で自己紹介を少ししてみました。大使館の人とかを除けばほぼ初めて直接話すフィンランド人。それがトリエンナーレに出品するようなアーティストだったのが不思議な感じでした。やや難しくなってついていけなくなったころ、「食券で何か食べる物を買いにいくわ」となったので、Kiitos! moi moi!(どうもありがとう、またね!)と言って名刺だけ交換してお別れしました。いずれにしろ語学の鍛錬が急務だなあ。

July 08, 2006

カウリスマキ

最近は暇を見てアキ・カウリスマキの映画を見直したり、新たに見たりしています。

*マッチ工場の少女(Tulttikkutehtaan tytto)/1990/フィンランド/97分
*レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ/1989/フィンランド・スウェーデン/78分
*レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う/1994/フィンランド/95分
*浮き雲(Kauas pilvet karkaavat)/1996/フィンランド/96分

カウリスマキの映画は、セリフが少ない、登場人物が無表情、尺が短いなどが特徴的だと思いますが、特に「ニヒル」なストーリー展開も独特でとても心地よいです。とにかく淡々と進むんだけどドラマチックで深くしみいる。そんなカウリスマキの映画をみていると、ふと日本映画、特にタケシ映画と似ているな、と思うことがあります。既に書いた特徴の他にも、ふとしたカット、例えば暴力シーン(そんなに激しいものではないけれど)では登場人物がさっとフレームアウトして音だけ聞こえて血まみれの人が出て来たりするところや、ナンセンスなギャグ、心ない優しさ、不条理な人間性なんかを見ていると、似ているなあと思ったりします。

また、音楽もとても独特でフィンランド独特の歌謡曲からロックンロールまで幅広く効果的に使われています。「過去のない男」では、日本の歌謡曲としてクレイジーケンバンドの楽曲が使われているのが有名ですが、とにかくいろいろな音楽が楽器隊の演奏からラジオの音、ジュークボックスから流れる音、いわゆる映画サウンドとは異なる形で現れてくるのがとても印象的です。ここばかりは近年のタケシ映画のように、音楽が作品の情緒やアイロニーまで強奪して一つの感情に向かわせようとするようなモノ(とても悪趣味な!)では決してなく、そこにいる個々人の感情であったり、あるいはそれと裏腹な旋律であったり、場を成立させるために必要十分なものとしてそこに流れているように感じます。
淡々とした「ニヒル」な物語や映像と音楽、それが静かに心に定着していく感じがとても好きだし、この「ニヒル」さをキャッチできる国民が沢山いる国だと、気が合いそうだなあなんて夢想して止みません。

写真は先日のIKEAの出口。おしゃれだと思った。

June 17, 2006

留学01|きっかけ


photo by gucci

留学をしようとしたきっかけは、修士を出て社会に出る前に海外に行ってみたいというのがスタートでした。一度社会に出てしまうとその後で海外に長期に行くことはまずないだろうという気がしたので。その中で、当時ロシアに行ったばかりということもあったり、ログハウスや木造建築についてのことを少しかじりはじめていたので、建築設計の修業を積むというよりは、ヨーロッパに出て見聞を広めたいというのがありました。木造に関する研究という理由もあって、分かりやすい大義名分もあったので、奨学金やアプライするときの理由となりやすいという打算的な欲望もあったりして。その欲望はその後にもろくも破れさってしまうのですが、、、

自分の身の周りの、当時の助手だった方がちょうど過去にフィンランドに留学していてよくその話を聞かされたのも理由のきっかけでした。デザインが洗練されていて(というイメージがある)、かつアールトが作った建物もたくさん見れて、ブロークンになるかもしれないけど英語のコミュニケーションの修行にもなる。もしかしたらフィンランド語も覚えられるかもしれないし、何より建築に対するある種冷めてしまった(?)思いを取り戻せるかもしれないというのもありました。さらに調べてみると、英語で授業が開講されており、かつ授業料も諸外国のそれと比べると破格的に安かったのもあります。

最近「どうしてフィンランドへ?」という質問を大人を中心に(苦笑)よくされるのですが、そういった複合的な要因が重なって折合いをつけたのでなかなか「こうです」という明瞭な返答ができかねるのが当面の悩みなのです。

次はもう少しいろいろ具体的に奨学金とか学校とかについてかけたらいいなと思います。

May 25, 2006

留学とか

先の九月から来年の六月までフィンランドにあるヘルシンキ工科大学という所の建築学科で勉強することになった。そんなわけで、そろそろ留学に向けての準備をしている。本当はいろいろと書きたいことがあるのだが、まだ準備の段階で本当に行けるのかまだ半信半疑なので、先走るようなことはあまり書けない。
今の時代はインターネットとかも普及して、海外からいろんな情報を発信している人たちが多くて情報収集という点で本当に便利だと思う。だからといって、海外に行くとはいっても個々人が抱える状況や目的、また能力は本当に人それぞれで、自分と全く同じ、あるいはよく似た情報を提供しているなんて場合は必ずしも多いわけではない。少なくとも自分もやや特殊な状況で留学する(予定)わけで、自分とよく似た状況を抱える人にこういう方法もあるんだ、という一情報を提供出来ればこのブログの存在意義もある気がする。

もっとも、私の場合殆どが「失敗談」なわけで、現在の状況にどうにかこうにか行き着いたので有用な情報が提供出来るとは思えない。失敗に学べ、とはよく言ったものだが、確かに自分にとっては精神論的に学ぶところが大きかったが(苦笑)人がその失敗談を見たところで同情はあるにしろ、じゃあどうすりゃ受かるんだ、となってしまったら、落ちたので分かりません、という他ない。予備校とかの合格体験記と一緒ですね。

いずれにしろ当初の目的である「留学」の一歩手前まではなんとかこじつけた。そんな中で、うまくいった部分、なぜうまくいかなかったか、自戒の念も含めてこれから少しずつ書いていこうと思う。また、リアルタイム的にVISAのこととかも書いていけたらと思う。書くネタもなくなってきたもので、、、

写真はゴールデンウィークにいった小湊鉄道の発着点。土砂崩れのための区間運休で、目的地の大多喜まではいけなかったので乗らなかったのだけど、、、

March 06, 2006

週末の映画

週末は二本映画を観る。一本はDVD、一本は劇場で。

*過去のない男/2003/フィンランド・ドイツ・フランス/監督・脚本:アキ・カウリスマキ/97分
「人生は前にしか進まない」
暴漢に襲われ記憶喪失になってしまった男が、見知らぬ世界で新しい希望を見つけ生きていくという話。非常に単純なストーリー構成の中に巧みに織り交ぜられた小さなエピソードが微笑ましく、淡々と、しかしながら緊密な画面構成で描かれていく事実の積み重ねが話に重層感を与えている。傑作。★4.5

*マイアーキテクト/2003/米/ナサニエル・カーン/116分
Q-AXシネマという新しく出来た映画館。オシャレな建物だが立地があまりにひどい。道玄坂のライブハウスやクラブ、ラブホテルなどが建ち並ぶ場所。なぜ映画館をああいうところに建てようと思ったのか本当に理解に苦しむ。夜のロードショーなんて一人でもう怖くて観に来れないな。ユーロスペースまでこっちに来てしまったけど、もう行くことは殆どなくなるだろう。
さて、肝心な内容の方だが、ルイスカーンについては今まで十分な知識がなかったので勉強にはなった。しかも、これまでなかったような知見、女性関係であるとか複雑な人間関係を中心に明らかにしていく手法自体は非常に好感がもてた。でも、ドキュメンタリー映画としてみた場合やや内容が退屈だったのと、無意味で感傷的な建築のカットの反復は正直耐え難いものがあった。建築を見せるなら見せる、見せないなら見せないとハッキリして欲しいというか。
と不満タラタラな感じになってしまったが、この映画をきっかけとして設計事務所で頑張る友人二人と久々に会えて刺激になったので★1.5

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