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February 13, 2010

Tokyo13|抱負とか

明けましておめでとうございます。

新年は身内に不幸があった事もあり、慌ただしく、しかしなんとなく静かで、いろいろと考える新年となった。
ブログは全然書かなくなったがそれでも時々書かなくてはと思うのはもう七年も続けていると義務感と、何となく時折思考を整理する必要があると考えているからだ。思い返すとこれでも少しは文章が上達してきた気がしていたが、書かなくなってからどうも文章に論理構成力や切れがなくなってくどい文章を書く傾向にあると自覚している。それはおそらく書かなくなったからではなく、書くために文章を読んだり物事を考えなくなったからで何事も鍛錬ですね。

そういえば今年の抱負は「ダイエット」にした。それは文字通りの事はもちろん無駄な時間を過ごさないようにしたい。何が無駄で何が必要か、そのジャッジは時と場合によりけりだけど、有限な時間をどんな密度で過ごすか、そろそろそんな事を考えたい。中長期的にも。
社会も三年目に入って、デザインや建築設計の事もなんとなく分かって見通しもたてれるようになってきた。ぼんやりと分かっている事は、会社の中でやっていることで純粋なデザイン業務やコンセプト立案にかけている時間、図面を引いたり設計業務をしている時間なんて限りなく少なくて、往々にして他の雑務などに追われている。しかし、社会自体がそんなもので、そうでない限り一般的にどこかに歪みが生まれるか、余程システマティックに構成された組織で同じ事をやり続けている場合と思う。
大事なのは置かれている状況に対していかにポジティブに向かえるか、向かうためにどれだけ努力出来るかで、どうしてもそうなれなかった場合どうやって向き合える状態にするか、ということだと思う。

とにかく今年はもっと面白い事が楽しく出来るようにいろいろと自分からアクションも起こしていきたいです。
そして痩せれるように今年は努力したいと思いますので、本年も宜しくお願い申し上げます。

August 23, 2009

Tokyo10|演劇とか

先日、久々に演劇を見ました。

・虚構の劇団「ハッシャ・バイ」
http://www.thirdstage.com/k/
高円寺@座・高円寺

突如思い付いて話題の高円寺の劇場にも行ってみたいのもあっていってきました。
何を隠そう鴻上さんの舞台は僕の中ではカリスマ的な部分もちょっとあったりして(最近はそうでもないけど)、立ち上げたばかりの劇団の、そして20年前の名作の上演、というシチュエーションにも期待していました。
しかしながらひいき目に見ても、実際の舞台はちぐはぐでとてもよくないものでした。役者が一生懸命なのは分かるのですが如何せん力量不足、疾走感の後に来る懈怠感、それらが絶妙に絡んで生まれるアナクロ感、とにかくちぐはぐな舞台でした。応援したいな、と思わせる部分は多々あったので今後も期待したいと思います。

ちなみにこの劇場は伊東豊雄さんの設計によってつくられたもの。建物の外形もかっこ悪いし、中の仕上げも装飾もよくないなあと思いました。什器や家具も安っぽいし、水玉の照明の収まりとか、、、ただ、舞台はまさに小劇場という感じで普通だったし、高円寺にこういったコンセプトの文化施設があるのは悪くないし、そもそもこういうこぢんまりとしていて同時に社会に開かれている場所というのは意外と日本にはないし、きっと時間をかけて施設として、また建築と一緒に醸成されてよいものとなっていけばと思いました。

April 17, 2009

Tokyo08 | marriage

結婚しました。

祝福して頂いた方、いろいろとお手伝いして頂きました方々、本当にどうも有り難うございました。
今後とも宜しくお願いします。


最近買ったペン。子供用万年筆なんだけど秀逸。
ペリカン ペリカーノJr - Pelikan Pelikano Junior - 本体:ブルー 万年筆

最近買った本。内容はさすがにマニアック。視点、論点の幅が違うなあと思う。
ヌルハチの都 満州遺産のなりたちと変遷

読み物としてこれは面白かった。もうないのかも。
川合健二マニュアル

最近話題の。内容は平凡で退屈でした。隈氏のあとがきは、なるほどと思いました。
アトラス―新しい建築の見取り図

最近、本屋で立ち読みすると建築スクール特集や、若い世代の建築特集のような本をよく見かけます。現実の辛さを押し付けるのもよくないとは思うけど、それでもなんとなく現実とかけ離れている気がしてどうかと思ってしまいます。
結局、コミュニティの中の狭い世界で作られた「イケテル」という合意、それは時につきつめてロジカルであったり、センスのよい芸術的なものであったり、奇怪なものであったり、場合によって違いますが、それを広い社会に押し付けることが、建築やデザインの役割ではない気がしています。
後々に誰もが社会に出て気づくものであるとはいえ、社会との対話の中で生まれるそれぞれのリアルな価値の方に、最近はより興味をもっています。そういった意味でも解釈の中ではなく、行動や生成されるものを大事にしていきたいです。

March 16, 2008

Tokyo04|労働

新年最初の書き込みです。明けましておめでとうございます。

帰国して、既に9ヶ月、事務所に通いはじめて七ヶ月目。
大変な道を選んだものだとよく考えます。それでもやれるのは、帰国してここまで走り続けているけれど、常に周り、その先と視野を広く持てているから。そうでなくなった瞬間に続けることが出来なくなるのがこの世界のいい所でもあり悪い所でもある気がします。学生時代にも、そして働き始めてからもそういう風景を多く見てきました。

だから、今年はそういった状況に応じた振る舞いを瞬間的に論理的に考え、何事もなかったように軽やかに振る舞う。そういった年にしたいです。これでは抱負ではない気がしますが。。。

youtubeの動画は、最近のappleのCMで使われている曲のPV。才能がある人は世の中に実に多くいて、それを見逃さない多くの人がいます。

May 27, 2007

HELSINKI26|excursion, exbition, wood program


タピオラの教会、Aarno Ruusuvuori、1965、Tapiola
とうとう大判カメラで撮りました。外観その一。


外観その二。


Church of the three crosses IMATRA, Alvar Aalto、1957-58、Imatra
イマトラの教会内観。工事中だったのを入れてくれた。想像以上によい。本当は中は三室に可動式の間仕切りによって仕切られているのだけど、他は工事中で入れなかった。でもこの一室のコンパクト差と有機的さがとてもよいと思った。


Sunila pulp factory complex and housing estate、Alvar Aalto、1935-54、Karhula、Kotka
アールトによる集合住宅群。広大な敷地にアールトの建築が沢山。来る前まで全然知らなかった。この写真は元管理人の家。


Lauritsalan kirkko, Korhonen, Toivo & Laapotti, Jaakko, Lappeenranta, 1969
ペラペラな薄い感じを豪快な構造で支える建築。内観が外観に比べてシンプルだった。


ウッドプログラムの今年度の作品。詳細は次回のJDNで、、、

*春はゆっくりゆっくり来ています。ジャケットがいるのだかいらないのだか、日本のようにはっきりとした変わり目や臭いがないせいか、季節感が狂ってしまいます。しかも、朝三時くらいから夜の11時くらいまでそれなりに明るいのもまた。

*ウッドプログラムの今年の作品が完成しました。残るは後フォトグラフィスタジオの講評とマイレア邸エクスカーション、そしてあと少しの提出物。いろいろあったけどこの一年で自分の建築に対する見方だったり、態度だったり、考え方だったりが結構変わって、そしてフィックスされたような気がします。

*六月一日から12日間ほど、モロッコ、ポルトガルに行ってきます。最初はポルトガルで建築を見るのがメインだったのですが、ガイドブックやインターネットを見ているとモロッコがあまりに魅力的過ぎて、だんだんそっちがメインになってきました。今回は、ヘルシンキとはいろんな意味で大きな違いのある国に行くのでそれなりの緊張感を持っています。旅と言えば、僕は疾走型の旅を好みます。しかしこういう旅をするのもしばらくないかもしれないので一歩一歩大地を踏みしめながら疾走する感じにしたいです。

April 10, 2007

HELSINKI24|Easter


セイナッツァロの村役場、Alvar Aalto、1952


ムーラメの教会、Alvar Aalto、1926-29


Workers Club、Alvar Aalto、1925


自警団、Alvar Aalto


ドア・ディテール


ユヴァスキュラ市立劇場、Alvar Aalto、1964


搬入口の壁のディテール


ペタヤベシの教会、1763


ディテール

*イースターを活用してエンジニアの友人などと車を借りてユヴァスキュラに行ってきました。ユヴァスキュラといえば、アールトが五歳から移り住んだ故郷のような場所で、初期の作品から実験住宅まで様々な作品が集まっています。
しかしイースターということで実際に入れたのは美術館のみ。そして、美術館の展示内容はいまいちでした。ロケハンみたいな感じです。それでもアールトの初期の作品は興味をそそるに十分でした。特に労働者会館や、自警団ビル、ムーラメの教会、新古典主義からモダニズムに転じるその一瞬や、それ以前にアスプルンドによる影響などを伺う事が出来て興味深いです。やっぱり中に入りたいので、おそらくあと一度くらいは行くはず、、、

*BABEL(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督、2006)を見る。
アメリカ、モロッコ、メキシコ、日本という遠く離れた地で起こる物語。バベルの塔のように、愚かしさのゆえに人間が遠く切り離された今も世界は繋がっているにも関わらず、コミュニケーションの問題や制約が人々の間をなかなか近づけようとしない現代を描いている骨太な映画。
この映画は役者が非常に印象に残る映画だと思う。菊池凛子の演技も話題となった通り存在感のあるものだったけど、アメリカ人、モロッコ人の子役も非常に素晴らしい。役所広司をはじめとする大人も同様に。
惜しむらくは、ラストシーンに至るところでそれぞれの話がブツ切れのような形になっているところ。それぞれの話がそれぞれに引っかかってという期待を持ってしまったからかな。

March 22, 2007

HELSINKI22|party


前回の続き。library外観。


内観。中二階から。写真上のボコボコがいい感じ。


教会内観。思ったより小さくて凝縮されている感じ。


教会のエントランスから参道(?)を臨む。

最近は、日の入りが大分遅くなりました。大体七時くらいまではもううっすら明るいです。
気温も日中は5℃くらいまでなるし、晴れの日は本当に気持ちがいいです。

日常生活などを最近記していなかったのですが、基本的にウィークデイはウッドプログラムのスタジオか写真のスタジオのどちらがあって、夜は水、木くらいにちょっとした飲み会をやったりして、金、土は殆ど何らかのパーティーな気がします。やはり楽しい「パーティー」とはいえ基本的に疲れるので、日曜日は重要な安息日です。

最近はどうしたわけかワインにはまっています。日本にいるときは、基本的に何でも食べる路線で、「おれはワインだけはだめだし味なんてわかんねーよ」という態度でいましたが、ここ最近に出会った音楽家の方たちやクラスメイトの影響でワインを飲むようになりました。最近はパーティーで飲むビールよりも、誰かと買ってきたワインを家で飲む方がずっと楽しさ、いや喜びとでも言えるだろうか、いずれにしろそちらの方が好ましい気がします。家で飲むと店で買うよりも安くてよいワインが飲めるしね。
まあそれでいて、何でも気にせず食べる雑食家でいたいなと思うにせよ、美食家でもありたいなと同時に思います。食の世界は奥が深いわ。ワイングラスの形状から、食べ合わせや食べる順番、配置まで何かと興味深いです。とはいえ、いずれにせよ「美食家」というのは性格上多分無理な気がするけど、、、

※写真のスタジオの第一回目が終わりました。意外にも好評でなんだか照れくさかったです。あまりほめられ慣れていないからね。クラスメイトのイタリア人とアメリカ人とちょっとした写真の展示もやることになりました。

※BBSが死に絶えそうになっているので、noticeとしました。ブログよりももう少しフランクに適当なことを書く予定。英語はぐちゃぐちゃな予定。

March 14, 2007

HELSINKI21|Stockholm


The Woodland Cemetery, Erik Gunnar Asplund, 1930, Stockholm


Stockholm Public Library, Erik Gunnar Asplund, 1920-28, Stockholm


ストックホルムのダウンタウンに程近いジャズバー。

ストックホルムに行ってきました。ヘルシンキからは船で約15時間、コストはヴァイキングラインでもシリアラインでも20ユーロくらいです。ちなみにヴァイキングは、一ヶ月くらい前に予約を入れれば17ユーロでした。シリアは当日いって空きがあったら20ユーロ?とかそんなんらしいです。詳しくは知りませんゆえ。
船の中は両国を行き交う人々の自由さがうかがえる何ともクレイジーな情景でした。カフェ、レストランに始まり、免税店、カラオケ、クラブ、サウナ、ジャクジーとやりたい放題に騒ぐ乗客に溢れる船内はなんともよい雰囲気でした。しかし実際一人旅だったので、船の中ではやることもなく退屈でした。キャビンで一緒になったのは英語が全く話せない75歳のおじいさん。出来ないフィンランド語を総動員してコミュニケーションに努めました。

*ストックホルムは、ヘルシンキの道の広さを0.75倍にしてその他はすべて1.5倍にしたような感じのところでした。もちろん建物の古さや人種の構成も言語もフィンランドとは全然違うのですが、スウェーデンはスウェーデンでとてもきれいでよい国だと思いました。また、こちらでは買いにくいもの、例えば英語の本やよいCD、服もスウェーデンなら買える、というものは結構多かった気がします。セブンイレブンもMUJIもたくさんあるしね。
途中でカメラが壊れてしまい(現在修理中、保険会社と交渉中)がっくりでしたが、アスプルンドの建築はとてもよかったです。霧がかった日に偶然訪れたのがラッキーで、cemeteryは幻想的でやはり素晴らしかったです。
ところで訪れた時には以前出雲大社に霧の日にいったことを思い出しました。前の小道がまっすぐ延びていて、参道みたいだなあと思ったのもあるし、入った感じや木が教会の前にたっていて、その後ろ側に隠れるようにある教会、というのもなかなか珍しくて神社のようだと感じました。また、屋根が少しだけむくっているように見えて、しかしそれを支える柱は一方でギリシア神殿のようで、すごく不思議な建築でした。

*またラファエル・モネオによる現代美術館Moderna Museetもよかったです。建築というよりも美術館のコレクションがよかったです。あまり美術に造詣が深くないのですが、ダニエル・ビュラン、トーマス・ルフ、杉本博司といった現代の作家のものからデュシャンのトイレや大ガラス、さらにはジャコメッティやピカソ、マティスまで様々な有名な作品がありました。
それと思い出に残っているのはユースで同じ部屋になったアメリカ人に誘われてジャズバーに行ったことです。ここはすごかった。フィンランドでは変なクラブばかりに行っているので(最近はあまりいっていない念のため)、ジャズは詳しくないにしろ、良質でクールな音楽を聞けたのは非常によかったです。こういった音楽を楽しむ空間が自然に街中にあって、洗練されている街だなあとつくづく思いました。

March 05, 2007

HELSINKI20|London

ロンドンに行ったのはバービカンアートギャラリーで行われている「Alvar Aalto through the eyes of Shigeru Ban」という展覧会のprivate viewに知人から誘われたからでした。
坂氏による講演はアールトに、あるいは展覧会に関するものではなく、自身の作品の話でその話は何度も聞いたことがあるのでかなり残念でした。でも展覧会もブックレットも非常によいです。

しかしロンドンに着いて、半年前に行った時と、今回行った印象があまりに違っていて驚きました。最初横断歩道ですらうっと思ったし、人もなんておおいんだ、と感じました。前いったときは東京とそれほど変わらない感じすらしたのに。困ったものです。しかし、ロンドンではヘルシンキで出会う人たちとはまた別の刺激的で面白い人たちと出会えたのが本当の収穫かもしれません。

*明日からストックホルムにいってきます。

February 18, 2007

HELSINKI19|カメラ


凍って歩けるオタニエミ周辺の湖。


キアズマの横の建物。

今期はphotography studioというのを履修しています。
先生は三人いて、セメスターを通して三回作品の提出があります。最初の先生は、ari saartoさんという方で日本に造詣の深い方のようで、展覧会も多々行われているみたいです。授業に遅れて行くと、「コンニチハ」と言われ、スクリーンには隅田川沿いのホームレスの写真が映し出されていました。
カメラは基本的に記録写真としてしか使っていないのですが、せっかくなのでこの機会に表現写真にも挑戦したいです。あるテーマを自分で考えて写真を撮る、というのはほとんどやったことがないのでいざ言われるといろいろとアイデアは浮かんでは消え、実際撮ってみるとうまく行かなかったり、建築と似たようなものなんだなと思ったりします。
今回の課題はデジタル。学校から借りれるもの(Nikon D2X)でも自分のでもいいらしい。カメラ借り合戦になりそうだから自分のを使おうかな。いずれにしろやはり日本からよいレンズを持ってくるべきだったなしまったな、、、
アップしたものは、よく撮れたもの。Raw dateの威力はすごい。

*明日からちょっくらロンドンに行ってきます。

February 11, 2007

HELSINKI18|寒波


Olavi Koponen, Kotilo(The Seashell House)、 2005、Espoo、外観


ラップランドの風景。

ヘルシンキにもようやく寒さが到来し、寒い日はマイナス20℃、少なくともマイナス10℃を超える日が多くなってきました。外に出るのがひどくおっくうで、怠け者になりそうで、アフリカやハワイとか、とにかく南の国に行きたいな、と思うようになりました。
最近は、前のエントリーのようにレヴィにいって、雪の彫刻をつくったり、ウッドプログラムのコンペを提出したり、アルバイトを続けたり、飲んだり、飲んだり、飲んだりとなかなか忙しくすごしていました。コンペに関しては満足のいく物が出来たんじゃないかと思います。少なくとも自分の壁みたいなものを超えることができました。先生の言うことに納得出来ずにいたものの、やはりアドヴァイスは聞き入れる部分も多々あって人との対話は本当に重要だと思います。
ところで、やはり海外で建築を学ぶメリットはやはり雑音がある程度遠いところにあって、集中して建築を出来ることだと思います。今更ですが、建築を楽しんでいます。知識や技術はさておいてこういう事が自分の栄養になったり、自信になったりすればとてもよいです。

ところで最近高木正勝さんの動画がアップルのホームページにありました。五年くらい前、何気なく見ていたNHK教育なにかテレビで、動画が使われていてひどく感動して友人から"Journal for people"を借りました。何百回と聞いたので彼の音楽は食傷気味だったのですが、新しいものも素晴らしく洗練されており、思わずITMSからダウンロードしてしまいました。日本のこういった繊細で美しい感性を懐かしく思うし、自分も発揮しなきゃなと思います。

January 20, 2007

HELSINKI17|休暇


ロヴァニエミ、14時頃アクティウムから北方向をのぞむ。


ロヴァニエミ美術館、Juhani Pallasmaa、1986
倉庫を改修してできた美術館の照明。照明が天井の形状に影響を及ぼす。

最近はやっと寒くなってきました。寒いのには弱い方ではないですが、さすがにマイナス10℃くらいはちょっと出るのがおっくうになって引きこもりになりがちで、かつテレビを手に入れて(というか視聴の方法が分かったので)、ディスカバリーチャンネルをよくみています。
一月の上旬にはラップランドに行ってきました。うっすらとオーロラがみれたし、ロヴァニエミも体験できて面白かったです。太陽が低い位置を推移しているので日没頃のうっすらと明るい空の色は印象的でした。大昔のことを想像してもし建物も少なく木々に覆われ、この不思議な空の色や季節の移り変わりの速度を考えるとサーミ人が精霊信仰なのもなるほどと思います。自然が全てを司るものであり、その声を聞くことが出来る人が現れシャーマンになる、、、
ちなみに僕が行ったときの気温は-20℃くらいでした。-20℃の世界は本当に凍てつく感じなので顔が硬直し、息を吸うと咳き込むし、30分くらいするともうこらえられないくらいになってしまったのですが、どことなく気が引き締まる感じで心地よくもありました。月末にもう一度ロヴァニエミの先のレヴィという所に雪像コンテストみたいなやつに参加しに行く予定です。今のレヴィの気温は-32℃だとか。困ったものです。しかし今度はしっかりオーロラをカメラでおさめるつもりです。

January 07, 2007

HELSINKI16|休日、映画


ヴィートゥレスクに使われていたタイル。暖炉などに部分的にポイント材のように使われていて効果的だと思いました。

最近は二個のコンペをやっています。一つは終わったのですが、もう一個の学校の課題のコンペはこれからです。
最近になってようやく頭や手の動かし方を思い出してきた感じがしています。やはり対話とコンセンサスが重要だと感じる日々です。常に実物のコンストラクションやディテールを意識する、というのも案を考える段階では傷害にもなるけどヒントにもなるなあと考えたり。もっといろいろ技を知っていればなあ。

映画を見ました。
*Broken flowers/Jim Jarmusch/米/2005
19歳の息子が実はいる、と匿名の手紙を受け取った主人公(ビル・マーレイ)が、その当時の恋人たちを巡っていくというストーリー。でも結局何も起こらない。過去をたどって行き着くのはちょっとした感傷と、何かしらよくない出来事でしかないということがコメディタッチに描かれている。
最初はなんだか掴めませんでしたが、最近の気分とマッチしてとても印象深かったです。ジャームッシュの作品は何度も借りたりしているのですが、実はちゃんと見るのは初めてかもしれないです。

December 31, 2006

HELSINKI14|2006


トゥルクの教会付近。


トゥルクのFORUM MARINUM付近。

ダウンジャケットを生まれてはじめて買って着ています。余りの暖かさに少し驚いています。あとブーツも。ヘルシンキは今のところそんなに寒くはないのですが、セールも始まったし、そろそろ北へ向かう準備をしようと思ったのです。
おそらく今年最後のエントリーになるのですが、今年はどんな年になったのでしょうか。修論を提出し、それなりに満足感を得て研究に楽しみを見出し、その後は毎日労働に勤しみ、労働に楽しみを見出し、出国が近づきいろんな人々のありがたさを知り、ヘルシンキにやってきて、海外生活に楽しみを見出し、、、おそらくいい年になったのではないかと思います。
今年の抱負を振り返ると「健康」でした。「健康」の中には「禁煙」が一番大きなテーマと掲げられたにも関わらず、達成出来なかったものの、タバコを吸いながらでも健康で過ごせたのでよかったことにしましょう。
大きな環境の変化があったからか、身近に言葉を扱う職業の人がいるからか、いろんな言葉がやけに響いた年でした。こういう個人的に響いたことをあまり公で言うのもどうかと思うのだけど、せっかく年の瀬なので一つ。
ある女性ミュージシャンのブログでファンがそのミュージシャンに憧れる余りにどうしたらその人のようになれますか、と質問したところ、そのミュージシャンの返答で、
「私になっても面倒な事ばかりでいいことはありませんが、リップスティックをいつも二本持ち歩くことと、10人に1人いるかいないかの理解者を大事にすることです」
という。リップスティックというのと、10人に1人という塩梅がとても素敵に感じました。その逆もしかりなんだななるほどなあ。
なんだか振り返ると心に残っている言葉だったりコメントだったりというのは殆ど「人間とはいかなるものなるぞ」的な哲学的なものばかりです。そういう年頃なんですかねえ。

今年も一年ありがとうございました。よいお年を。

December 20, 2006

HELSINKI12|休み、労働、建築写真


ヴィートゥレスク(エリエル=サーリネン、アルマス=リンドグレン、ヘルマン=ガゼッリウス、1903)
知人にお誘い頂いて訪れた。中世から(日本だったら近世か)近代へ向かう時代の20世紀前後の建築はいつ見てもどこの国でもちょっと不思議で楽しくて好きだ。


エスプラナーディのクリスマスマーケット。幾つか購入。意外と安い。


Kamppiの中の寿司屋。味噌汁2ユーロはなしですぜ。


働いている事務所。


オリンピックスタジアムの中で行われた秘密(?)のパーティーの時に撮影した展望台からのヘルシンキの街並み。

*いつも少しだけ手伝っている(でも奥付に名前が!)エクスナレッジのHOMEの「建築写真」特集が届きました。まだパラパラとめくっただけですが、本の臭いが少し日本を思い出させました。

*前半のセメスターが終了して、冬休みに突入しましたが、ここぞとばかりに毎日労働をしていて学校があったときより忙しい感じです。しかし「外国で働いてみる」というのは一つの成し遂げたかった目標だったので毎日新鮮です。またとても楽しい事務所に出会えたのも本当に幸運でした。

*ところでフィンランドに来て建築の作業をして最初に感じたことは標準化のこと。

ツールに関してだったら、今や多くの国で同じCADなんかの設計ツールが使われているし、理念についてもヨーロッパやアメリカなんかの先進国で学ぶ建築の人たちは、つまり建築について「面白い」というのはこういう事で、それはプリミティブなものも含んでいると思うのですが、だからそうする、というある理念を共有している。今だったらやや言語化されにくいロジックを元に同じツールで作る。ある批評家はそれを「後期バロック」と呼んでいたけれど、日本もその一つでしかなくて、世界の中で建築は、その教育も含めてどんどん均一化されているのかなということを時折感じます。
何も懐古主義的な事を空想するわけではないのですが、それをブレイクスルーする何かが生まれるのだろうか、と考えるとウーンとなってしまいます。

それでも一応やはり国によって差異はあって、それは気候だったり、コモンセンスだったり法律だったりすると思うのですが、特にフィンランドの幾らか堅実な作品や街並みを見ていると、それは古い建物からアールトなんかの近代建築、そして現代建築も含めてですが、何かしらバロック的なもの以外のものもあり得るのかな、なんて考えます。

こんな事を書くつもりではなかったのですが、誤解を恐れず書いてしまいました。

要するに、ヘルシンキに来てからオートキャドとスケッチアップを覚えて、ヘルシンキのお店やバーやあるいは建築の、気取りきれない、でも自然な感じが最近妙に気に入っているということです。

November 12, 2006

HELSINKI10|課題、近況


タリンの街並み(ふとっちょマルガリータから臨む)。


METSO-LIBRARY(ライリ&レイマ・ピエティラ)本人も同行して解説してくださった。すごいおばあちゃんでした。


内観。


カレヴァ教会(ライリ&レイマ・ピエティラ夫妻)。これはなかなかよかった。


内観。天井高は30メートルくらい。ヒョエー。


hyvinka:a:教会(Aarno Ruusuvuori)。


内観。


聖ヘンリー・エキュメニカル礼拝堂(マッティ・サナクセンアホ)


A+Uに出ていたあれです。


パイミオのサナトリウム。一度日が落ちてからいって、暗すぎてみんな写真が撮れなかったので、次の日もう一度行く事になった。中も解説付きでグルグル回ったのですが、内観はいい写真がないです。


外観逆側。

更新がすっかり滞ってしまいました。
毎日忙しくいろんな事をやっているので、何を書いたらいいのか分かりませんがその後も元気にやっています。一つの課題を提出しました。ディテールばかり考えていたのですが、やはりうまくいかなかった。CGはまあうまくかけたかな。今度アップ出来たらします。
近々の思い出としては友人TKO氏来訪とアーキテクチャーギルドのエクスカーション。友人とは(なぜか)エストニアのタリンで待ち合わせました。待ち合わせ場所に行く前に会ってしまう程旧市街は狭い。写真はタリンの街並みです。
次にエクスカーションですがギルドは学生自治組織のようなもので、各学科ごとに存在するようです。上に載せた写真のようにhyvinka:a:教会(Aarno Ruusuvuori)、パイミオのサナトリウム(アルヴァアールト)、カレヴァ教会(ライリ&レイマ・ピエティラ夫妻)など沢山の場所を訪れる事が出来ました。夜は50名ほどの学生でクラブへ。ヨーロッパや中米の学生はとてもノリがいい(良すぎる)。トゥルクのクラブを占領していました。フィンランド人くらい適度なノリが正直心地いいです。またこのエクスカーションを通してフィンランド人の建築学科の人たちと少し仲良くなれたのもよかったです。
ところで何人かの方にご指摘頂きましたが、JDN海外レポートのページで連載をさせて頂くことになりました。拙文ながらご高覧の上ご意見ご批判等頂ければ幸いです。ここと同じ写真を使う事も多いですが、ご容赦下さい。

October 23, 2006

HELSINKI09|アールト、美術館


weegee(espoo city museum)というペーパー・ファクトリーをリノベーションした美術館。アメリカ人のクラスメイトの友人がexibitionのデザインをやったそうな。それでオープンセレモニーに。建築家ともお会い出来た。名前は忘れたけど、、、(苦笑)。


The Social Insurance Institution/アルヴァ・アールト
内観その1。ライブラリー。


内観その2。食堂。


食堂の天井。


内観その3。二重になったトップライト部分。


内観その4。二重になったトップライトに挟まって出来た空間。


照明。

フィンランド建築史の授業の一環でアールトの建築の一つとしてThe Social Insurance Institution(1954-1956)に行ってきました。アールト自邸を訪れた時に「Less and More」というフレーズをみて、本人が言ったかどうか知りませんが、なるほどなあと思いましたが、この建築でも随所にアールト節が見て取れました。端正な外観に、やや過剰なまでの内観。そして手すりやドアノブ、照明といった部分一つ一つのデザイン。

ややもするとスタイルや大きな概念ばかりに捕らわれてしまいがちな建築のデザインも細部の組み立ての学習の重要性を教えられる気がします。日本にいると「実施」という言葉が何か特別な響きをもってしまいますが、こういう細部のデザインやディテールはものに触りながら学習あるのみだと感じていて、特に自分の下手な分野である事には自覚的でありつつも、もし働いたとして実際の建設に携わる機会を得る前にいろんなものから吸収して学んでいきたいです。

ともあれ非常に感心しきりで、もしヘルシンキに来る人がいたらお勧めの建築です。

※ICCで始まる展覧会のウェブ企画に縁あって参加しました。
On connecting
自分のページ

October 09, 2006

HELSINKI08|つなぎ、日常


メトロの様子。


メトロ。


家の前に干されるつなぎ。


Kaivopuisto公園。

最近はメトロに凝っています。トラムやバスを駆使すれば、ヘルシンキの街を回ることはとても簡単なので、なかなかメトロに乗る理由は見つけにくいのですが、ハカニエミのマーケットやアジアの食材屋に行くのに便利なのでよく乗っています。逆に東京ではメトロばかりのっていたので、たまにバスに乗ったりすると意外な発見があって面白いのですが、こちらで乗るとなんとなく都会に来た感じがして安心感さえあります。

ところで、幾つかの国でメトロに乗ったのですが、やはり外国のメトロはかっこいいです。日本のメトロは便利だけど疲れるし混んでるしであんまり好きではないのですが、例えばモスクワやナポリのようなちょっとおどろおどろしい感じも好きだし(好きとか言っている場合ではないのだろうけど笑)、パリやロンドンの都会的で洗練された感じも好きだし、はたまたヘルシンキはきれいで空いていて清々しささえあります。写真はkamppi駅のものですが、なんか造形がすごいことになっています。

夜遊びの写真も増えてきましたが、今度は人の、どアップばかりでブログに載せる類の写真ではありません(苦笑)。大きめの写真を載せるのをモットーとしてしまったため、記録写真ばかりになるのは残念ですが、まあ仕方がありません。下の写真は海沿いの公園でピクニックに行ったときのもの。Kasi&Shun。

※あるウェブサイトで連載をすることになりました。そのうちリンクするので是非ご覧下さい。(ますますこのブログの位置づけが難しくなってきたなあ)

September 30, 2006

HELSINKI07|サウナ・ズントー


ケーブルファクトリー@Ruoholahti
古い工場をリノベーションしてアートギャラリーへ。


サウナから飛び込むまでの道。

*ここ最近は木を切り刻んで作品を制作したり、家の設計の課題に取り組んだりしています。最初より学校の課題もペースが分かってきて落ち着いてきました。

*昨日は、授業の一環でsprit of natureという賞の授賞式の講演会にいってきました@ケーブルファクトリー。この賞は木造建築賞みたいなやつで、一回目の受賞者は隈研吾だったりします。今回の受賞者はピーター・ズントーで、非常に面白い講演でした。ズントーが登場する前に、プレゼンターが、「あなたたちに最初に音楽を聴いてもらう、その後で彼が登場する」と言って、突然クセナキスの音楽がかかり、ズントーは現れました。近年の作品の紹介などが主だったのですが、名前は分からないのですが教会のプロジェクトが興味深かったです。それは、内部に空洞をつくるために、まず木で空洞部分を形作り、その周りをコンクリートで四角いヴォリュームをつくって、最後に型枠の役割をしていた木を中から燃やす、というプロジェクトです。今は形は出来ていて、もうすぐ木を燃やす段階にいたるらしい。完成が楽しみです。
そういえばこの講演会の後、節操もなくサインをもらいました(笑

*先日留学生のためのサウナパーティーがありました。お酒を飲んだり、飲みながらサウナに入ったりするもので、とても楽しいものでした。そしてはじめてサウナから飛び出して海に飛び込むというエンターテイメントも体験してきました。。。男女問わずフォーと言いながら飛び込んでいく。なんなんだこれわ。。。でも写真の道は、夜になると本当に幻想的で素敵でした。

September 22, 2006

HELSINKI06|学業


森。


湖。


Vallila gardens
ヘルシンキのちょっと外れ、でもトラムで中心から20分くらい、のところにあるサマーコテージ。整然と区域が分けられており、政府の管轄で材料や部屋の広さ、デザインまで規定しているらしい。一つのコテージは30平米程度、300万〜400万円程度だそうだ。しかしこの情報は僕のリスニング能力の低さによりきわめて不正確。anyway、なんだかとても楽しそう。

最近は、学校のスタジオも本格的に始まり忙しくなってきました。でもなんとか乗り切りながら、キャンパスを歩いていると知り合いも会うし、幾人かのフィンランド人の友達(kasi君、Marika先生、Big up!!)も出来、夜遊びも覚え楽しくやっています。夜遊びの写真なども撮ったのですが、なかなかいい写真が撮れずじまいで、iphotoには建物と森ばかりになってきています。そのうち、もっと楽しい写真を撮れるようにならないとな。

また英語での最初のプレゼンテーションも終えました。語学力の乏しさだけは全く改善されず、話す機会が増えるほどどんどん下手になっている感じがするのは気のせいでしょうか、、、またプレゼンテーションはいいとして、ディスカッションがひどいです。でもこれは、英語力の乏しさがまずあるのだけど、それだけではなくて、多くの日本人もそうだと思うのですが、僕の性格としてあまり議論が得意ではないというところに起因するものな気がします。なかなかに難しい。

写真はエクスカーションで訪れた森。国立公園で、木を伐採すると罰せられる、という場所です。つまり、管理もされないで、自然の生態系そのままということで、そのすごさをひしひしと感じました。森は生きている。

September 15, 2006

HELSINKI05|生活・思考


ヘルシンキ(オタニエミ)工科大学・メインビルディング内観/アルヴァ・アールト

学校が始まり課題がスタートしました。200mmの立方体の箱をつくるというものと、休暇のための小さな住まいです。
大野秀敏さんだったか誰かが言っていたと思うのですが、建築教育の国際化、つまり建築教育が世界的に同じようなものになっている感じがするという話がありました。実際のところ、要求される課題の質や内容は、日本と同じようなものだなあ、という感じがします。しかしながら、国際色豊かな場所で、異なる文化の人たちに対して自分の考えを適切に伝える、ということが一つ大きく違うところで、もう一つは課題に対してリアリティや明確なコンセプトをもっているということでしょうか。日本の場合、とにかくヴァーチャルなことだということが前提で、面白いものを作れ!というのが多い気がするし、それも面白いし、基礎としてそれがなくちゃだめだと思うし、十分グローバルスタンダードだと思うのですが、実際に素材に手を触れ作るというのはなかなか新鮮だし、フィンランドが作りあげてきた伝統のものなのでしょうか、興味深いです。

それと日本の建築家の知名度には度々驚かされます。とくにShigeru Banの知名度はすごいです。アメリカ人はディスカッションの際にギャラ間の日本語の本を持ってきたし、メキシコ人は「はだかの家」や「カーテンウォールの家」はまじすっげーよ、と言っていたし「トーヨーイトー」やら「キショークロカワ」やらいろんな名前が揚がります。そしてよく知っている。日本のパブリッシングのすごさ。「A+U」は本当に読まれているし(みんな「エープラスユー」と呼ぶので最初分からなかった)、僕が関わっていた雑誌も知られていました。大学の図書館にも見慣れた本がたくさんあります。

そんな感じで日々を過ごしていますが、最近は音楽を聴くことが楽しみの一つです。なぜかマイブラにはまっています。
そしてオンライン上にいる時間が長くなりました。いろんな人のブログを見るので数人の魅力的なブログに感化されがちです。やっぱり出来るだけ少ない言葉で淡々と状況を記述したいと思うのですが、よくも悪くも毎日が新しくて具体的なのでなかなか難しいです。特に考えず更新したいときに更新してしたくないときにはしない予定です。

September 10, 2006

HELSINKI04|学校・エクスカーション


オタニエミ礼拝堂(カイヤ&ヘイッキ・シレン)/安藤忠雄の「水の教会」はこれにインスピレーションを受けたものだそうだ。家から徒歩二分。


Laajasalo Church/Kari Jarvinen Ja Merja Nieminen Architects
プログラムのエクスカーションにて訪れる。シンプルな構成にややきつめのディテール。


内観


天井
小屋組のトラスはスティールの束と斜材を、ダブルの木材の梁が挟み込んでいる。内部の部材は全体的が細く、木材を無垢のまま使っている。特にエントランス部分の天井はベニヤの合板をそのまま使っていたのは正直いまいち。でも日本や世界で見る教会のいい意味で重く静謐な空間に比べて、そのおかげでずっと明るく開放的に仕上がっていると感じた。


おまけその1/寮の軒の出。これでよかったかな?>tsuyoshi


おまけその2/新入生を歓迎するHUTの学生。学部ごとに違うつなぎ着るらしい。


最近は大分寒くなってきました。いくつかのオリエンテーションやエクスカーションをしたりしながら、学校が始まりそうな気配です。何度も書いている気がしますが、語学の壁やらレジストレーションの困難やら何やらが幾分ストレスとなってきていますが、交換留学生や僕のような私費の学生たちとも出会えて楽しくやっています。

ところでこちらの新入生歓迎イベントはものすごかったです。新入生のために、それは外国人だろうがフィンランド人だろうが構わず、各サークルがそれぞれにゲームを用意して、それに参加するようです。僕も参加しましたが、正直言ってあまり楽しいものではありませんでした。しかし外国人はみんなノリがいい、、、
ところで、このヤメランタイバルという村。僕の住んでいる前のアパートでは連日連夜深夜(二時過ぎ!)までパーティーが行われています。響き渡る重低音を発信しているのは、大学でも有名な問題児たちのサークルのようです。「あのいつも同じ音楽をかけているやつらのことだろ」、とあるフィンランド人は言っていましたが、いつも同じ音楽を爆音でかけるおかげですっかり旋律を覚えてしまいました。

September 05, 2006

HELSINKI03|観光・アールト・その他


アールトの家/アルヴァ・アールト
外観はなかなか渋い。


内観。様々な素材に彩られて豊かでとてもいい感じ。作るならこういう建築を作るようになりたい。


ヘルシンキ工科大学建築学科棟/アルヴァ・アールト


フィンランド・デザインフォーラム
フィンランドのイッタラなんかのデザイン関連のものを扱うショップ。奥にはギャラリー。


おまけ/学食、取り放題2ユーロ


おまけ02/サルミアッキ

生活が落ち着いてきたので、またヘルシンキを観光したり、足りないものを揃えたり、スカイプを試したり、ネットをしたり、ネットをしたり、、、の日々を送っています。印象深かったのは、アールトの終末の家とデザイン博物館。前者は写真を載っけたやつです。

後者は、デザインフォーラムというお店です。デザイン博物館というミュージアムの展示に行ったのですが、正直いってこれまでフィンランド・デザインといわれてもピンときませんでした。デザイン博物館では主にイッタラの展示がなされていて、有名なもの(アールトの花瓶のような)から、イッタラの作家によるガラス工芸があったり、様々なガラス製品の製造過程のビデオが流されています。とてもシンプルな博物館なのですが、コンパクトでよくまとまっていて感心しきりでした。久々に本当に刺激的な展示を見た、という感じです。一つくらいちょっと高い花瓶なんて買ってもいいかも、、、なんて思いました。

その他細々とした発見はとっても多いです。人口密度もやはり低く感じるし、街並みも落ち着いているのだけれども、一つ一つのデザインがレヴェルが高く感じます。俗悪なものが見あたらないし、趣味の悪いものは殆どみたことがない。底が高いというのかな。伝統というか常識というか国民の意識というか。
最後の写真はサルミアッキというこちらのお菓子です。ちょっとサーチすればすぐに分かるはずですが、まずいことで有名。世界一不味い飴、というのがキャッチフレーズらしい(笑)。でも僕はとても好きです。黒くてしょっぱい、最後にちょっとすっとする。箱のデザインもなかなかグッド、だと思います。

明日からいろいろ学校がはじまります。そわそわする。

September 01, 2006

HELSINKI02|入居・レジストレーション


ヘルシンキ(オタニエミ)工科大学・メインビルディング/アルヴァ・アールト


居住している寮


シェアルームへの入り口


共有部分


独立型キッチン


my room(片付いていない、、、)


食べているもの(マッシュルームとソーセージの和風パスタ)

入居を済ませ、各レジストレーションを大方終えました。各の中身は、、、入居手続き、銀行口座の開設、国際学生課にて、認証手続き、仮学生証発行、それをもってフィンランド居住許可(マイストラッティ)をし、トラベルカードを発行、在フィンランド日本大使館にて在留届の提出、などです。その他、IKEAにて家具を揃えるという大きな任務があって、それが一番大変でした。全体的にフィンランドはやはり物価が高いですが、IKEAだけは安い!と思いました。なので買い込んでしまい、帰ってくるまで一苦労、、、ちなみにオタニエミ(学校の所在地)から最寄りのIKEAはバスで一時間もかかって途中でややこしい乗り換えなどがあるので本当に苦労しました。

しかしおかげで大分生活が安定してきました。手伝って頂いた方には感謝です。学校が始まるまで後四日あるので、今から何をしようかとダラダラしはじめています(苦笑)。
ちなみにルームメイトはヨルダン人のニヒルなおっさんとフィンランド人のパソコンオタク。あんまり干渉しないので、それほど接触はないのですが、何かと助けてもらっています。感謝。

August 30, 2006

LONDON03


ロイズ・オブ・ロンドン(リチャード・ロジャース)


ガーキン(ノーマン・フォスター)


おまけ:ロンドンカフェ(ターンパイクレーン)

ロンドンは思い出深い地となりました。お世話になった方々どうもありがとうございました。

August 27, 2006

LONDON02


ロンドンシティホール(ノーマン・フォスター)


テートモダン(ヘルツォーク)

ヘルシンキに着きました。現時点の情報は、ユースホステルに泊まっているけれども、日本人などおらず、ひらすら外国人と話されたり話したりしている日々です。
よく旅先からブログを更新している方がいますが、すごいな、と思います。僕には無理そうです。いつ現在に追いつくのだろうか。
しかしロンドンはつくづく思い出深い地となりました。落ち着くまでロンドンネタで引っ張ろうと思っています。

August 23, 2006

LONDON01

ロンドンに来ています。また旅行記のような形でHTMLにしてアップしようと思います。予定は未定。
ロンドンは平穏無事。都市は東京の建物を低くして洗練させた印象。
上は大英博物館の写真。トップライトがきれいでした。
下は昔バイトで同じで、今お世話になっているWさんビガップと今修論で忙しいYくんとパブに行った写真です。ロンドンのビールは少々ぬるい気がしますが非常に安くておいしく、かっこいいお店で楽しい時間を過ごしました。僕は相変わらず訳の分からないことをいっているようです(くるり「東京」)笑。

ところでスカイプを早速家族などと使ったりしています。日本で実験していたのとあまり変わらないのですが、やはりこれはすごいな、と思います。Skype名は想像の通りだと思うので、見ている方は是非コンタクトに追加してやって下さい。

July 24, 2006

トリエンナーレ

越後妻有アートトリエンナーレ2006のオープニングに行ってきました。かなりいろいろな作品を見る事が出来、とても沢山の写真を撮ってよく撮れているのも多いのですが、プライベートなものではなかったので、ここであまりアップできないのが残念。せめて棚田の風景と、MVRDVの「農舞台」と、ある作家の作品(いずれもあまりよく撮れていない)だけアップします。今回は廃校などのリノベーションやコンバージョン、また古民家を使ってアートを展示したりするものが多くて、民家再生か、、、とかちょっと思ったりしましたが(苦笑)、いろんな切り口のものがあって素直に面白かったです。
印象的だったのは、クリスチャン・ボルタンスキーの作品、日芸の彫刻科の人たちの民家の柱や梁を彫刻刀で削るもの(!)、フィンランド人の作家が作った吊り橋の横にTシャツを吊った作品(写真)でした。あとはやっぱり「農舞台」がとてもかっこよかったのと、この辺り特有の「棚田」が素敵だったことでしょうか。そういえばキョロロには行けず残念。

ところで、パーティー会場では、ある建築家の方にフィンランドに留学する事を話していたら、写真の作品を制作したフィンランド人のアーティストを紹介して下さいました。どこの大学に行くの、なんて話を英語でしていましたが、会話は続かず気まずくなったので、とっさにフィンランド語で自己紹介を少ししてみました。大使館の人とかを除けばほぼ初めて直接話すフィンランド人。それがトリエンナーレに出品するようなアーティストだったのが不思議な感じでした。やや難しくなってついていけなくなったころ、「食券で何か食べる物を買いにいくわ」となったので、Kiitos! moi moi!(どうもありがとう、またね!)と言って名刺だけ交換してお別れしました。いずれにしろ語学の鍛錬が急務だなあ。

June 03, 2006

macとか卒業制作とか

●macbookを購入しました。秋葉原のソフマップにて。5%還元もあったので、比較的安価で購入でき、メモリを2GB積めたのがよかったなと思います。またappleには苛々させられるのだろうな、という不安もありながらも、久々(とはいえ一日の大半がマック環境なのですが)のマック環境にワクワクしてます。

●先日レモンガスイが主催する卒業設計展のようなものにいってきました。こういうイベントを見に行くこと自体久しぶりだったのですが、たまたま仕事で明治大学の近くまで来ていたので、社会の潮流とか建築の流行のようなものが見えるかな、、、と思って立ち寄ったのですが、はっきりいってそういったことはまるでなかったように思います。全体的に個々の対象に向けてばらけていって、それぞれがそれぞれの提案をしている感じ。敢えていうなら、敷地と建築の関係が見えづらい、もしくは敷地はどこでもいい、という作品が多くなっているような気がしました。都市とか公の話をしてもキリがない、という態度なのでしょうか。もっというと、塚本さんの「観察」と「定着」的な議論ではなく、ある建築を作り、「都市よ、変われ」といったもの。もっとも「せんだいメディアテーク」みたいに、そういう建築を作る面白さもあるんだろうけれど、そこで面白いのは建築の形態の新しさとかではなくて、純粋にプログラムの話が先ず先にあって、その後に建物ができるプロセスや、形態が現実のものになっていく時の面白さにあると思うのですが、そこが抜けて(避けて?)いるような気がしました。

また、せっかくこういう風に全国津々浦々の作品が一同に介するのだから、「○○賞」とか「一位決定戦」のようなノリでやるのではなくて、カテゴライズしたりするとよいのではとか思ったりしました。例えば「都市型」「農村型」「構造型」のように。昔とは大きく状況は違って目指す目標も建築のあり方も多様化しているだろうし、それに一応学位審査のものなんだしさ。
でも力作が多く(模型がどれも大きい!)、クオリティもとても高くてとても驚きました。そんな中でも特に東工大修士の藤井さんの作品はレベルの高い秀逸な作品だと思いました。

May 17, 2006

週末

先週末は坂茂さんの研究室で行ったという小さなアトリエのオープンハウスへ。
L字アングルを構造材に用いたシンプルで純度の高いデザイン。構造部分はセルフビルドらしいが、それを思わせないしっかりとした出来で感心する。門のデザインがとても素敵だと思った。
その後坂茂さんの羽根木の森の前を通る。とてもかっこいい。久々に建築で興奮した。

May 09, 2006

秋葉原の寒々しさ

続きといっておきながら、またブログを放置してしまった。
以前(ウェブ進化論)の話は、ここで全くまとまらない要約を書くよりかは、もう後はアマゾンとかで目次や解説を見てもらった方が余程よいと思われる。

ともあれ、『ウェブ進化論』を読んでいるとテクノロジーに対する信頼?ではないが、未来に対するポジティブな展望が開けてきそうになってしまうが、ふとした不安感も残る。

人と話していて気づいたのだが、世界中の「知」が急激に再編成されている中で、社会と密接不可分に進化してきた音楽や映画のような娯楽であったり、建築のような文化としての社会的インフラが、その形式や思考もまた大きな変化を余儀なくされている。

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April 11, 2006

週末02

先週末も享楽的になってしまった。金曜日は仕事のあとお茶の水で痛飲。土曜日は昼までゲームをやりつつ、本八幡のラーメン巡りをしようと思っていたところに、某教授との飲み会の知らせ。恵比寿で痛飲。ハイチが気になり始める。スコティッシュバーにてウィスキーをさらに痛飲。終電を逃していることを言い出せずに、友人宅へ。次の日は午前中にカメラと諸々のものを取りに一瞬帰宅し、O氏とともに知人のオープンハウスへ。その後新宿の中華料理屋でプロジェクトの打ち上げ。
ちなみにその打ち上げは、新宿五丁目にひっそりたたずむ 東順永というお店だった。中華の中でも瀋陽料理。値段も手頃で確かな味。最後は水餃子でしめる。これがまた激ウマだった。日本を離れる前にまた行きたい。
今週は仕事に加え学会論文その他諸々の予定がかぶりハードワーク。GWはまったりしたい。

※借りているサーバーが不具合を起こし二日くらい表示がおかしくなりました。あしからず。

March 20, 2006

スーファミ02

今週は働いたり買い物したりの一週間。週の途中から週末にかけてはいろんな人とお酒を飲んだりしていた。あと、ジョルジュ・アガンベン『ホモ・サケル──主権権力と剥き出しの生』(以文社、2003)を読み始める。しかし読み終える気がしないのでブックレビューも書ける気がしない。
それとMTを更新してみた。これまでは出来合いのソースを使っていたが、デフォルトからいろいろやり直してみた。アーカイブページとかようやく普通な感じになった。結局行き着くところはシンプルな感じになってしまった。

というわけで、SFCその2。
このキャンパスではいいことやよくないことがいろいろあった。

講義棟とか講義室とか。あろうことかKEIOの順に建物の名前がついている。

鴨池という名前の池。鴨がいたりする。昼には若いカポーがピクニックをしていたり。

体育館。健康診断しかしなかった。カマボコ。

図書館。居心地悪し。蔵書の数、質は意外とまあまあ。

入り口近くにある建物。ゴスペルがやっていた。ちょうど、四年前くらいか、建築見学にO氏とS氏と車でやってきたときにもやっていたっけ。

帰り際にみた月。

March 14, 2006

スーファミ

先日久しぶりに二年間通った学校に行ってきた。

タウ館。槇文彦さん設計。SFCで一番よくいった建物。

デルタ館。葉ショウエイさん設計の建物。SFCの中で一番好きな建築物。

坂茂さんの設計の建物。SFCの中で一番暑くて寒い建物。

おまけ。本当なら富士山がみえる。


March 11, 2006

こうじろう

神代雄一郎『間・日本建築の意匠』(鹿島出版会、1999)を読む。

きっかけはある建築家の話を聞く機会を得た時に、「こうじろうさんは~」といっていて、誰だろうと疑問に思っていたので、一緒に聞いていた人に「こうじろうさんて何こうじろうというんですか」と聞いたところ、「え、それも知らないの。神代さんという歴史家が云々」といわれたことによる。
もっとも現在出版されている書物も少ないし、決して有名ではないかもしれない。でもそれは、学術、メディアの両分野の狭間で批評や建築史の在り方を問うた本人の立場の問題であるようだ。

たかだか修士論文を半べそを書きながらようやく乗り越えた自分がのたまうのもおこがましいことは百も承知だが、いわゆる「研究」と「批評」はまったく別次元のお話であることは体験した。研究は事実に立脚した、それも既成の事実ではない「新しい」知見をもとにして、これまで分からなかったことを明らかにすることをそもそもの大前提としている。夏以降、それがネタ、いや「知見」になり得ないことを分かりながらもいろんな分野の「既往研究」を見ていると何が是、何が非とされているかが自ずと見えてくる。つまり作法のようなものが見える。

でも一方で「作法」が、単純な建築の雄大さや良さを伝えることに不適切で、その素晴らしさを語ることは非どころか、タブーの世界に浸ってしまうと、もはや決められた作業を更新していく以外の何ものでもなくなる。逆にいうと不適切な言語が、是として捉えられている以上、作法を踏襲すればそれなりの評価がかえってくる。もっとも、現在ではその不適切な言語が、ある個別の事象を取り上げ積み重ねて論じるには雄弁であるので、ある種の意義は認めなければならない。

そんな意味で日本建築の原理を「九間」に見出し、論を展開した本著は一見ごく保守的な日本建築の歴史を辿っただけのものに見えてしまいそうだが、「意匠論」として希有の積極性をもったものであると感じた。かみ砕いていうと、単純な建築空間の曖昧な素晴らしさを事実に立脚したきちんとした形で表現している。

写真は霧にかすんでみえる出雲大社。