サクラ



先週は享楽的な一週間だった。水曜日は修了式、謝恩会で泥酔し、木曜日、金曜日はかろうじて働いたものの、その足で新木場AGEHAに初上陸、ROVOのライブにしびれる。土曜日は昼頃起きて昔のバイトの花見に参加し泥酔。日曜日は午前中に起き、激しい二日酔いと戦いながらとある方の家のベランダからみえるサクラで花見。9時間も続けて飲む。
花見とは不思議なもので、郊外の大きな公園とかでやるならまだしも、車がビュンビュン走る都心のわずかな隙間に広がる公園のど真ん中でピクニックをするなんて、普段やっているとちょっとおかしい人だと思われそうだし、実際変な話だが、サクラが咲いた瞬間にそこでピクニックをやっていいという市民権を得る。赤信号みんなで渡ればなんとか。でもゴミ放置がとてつもなく多くて、そこらへんの赤信号発想はモラル的によくないな、と泥酔しながら思った。
ともあれ、縁あって頑張っている人、悩んでいる人、物知りな人、いろんな人と出会えていることにシミジミとしてしまいながらサクラ散る季節を感じる一週間だった。

東欧から資本主義まで



土曜日。東京都現代美術館「転換期の作法~ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリーの現代美術」に行く。
東欧の作品は全く知らなかったしあまり期待もしていなかったのだが、意外とよかった。全体を通して独特の社会背景が色濃く反映されたものが多いのが印象的。特にアゾロによる《全てやられてしまった》と《芸術家は何をしてもいいの?》というビデオ作品が面白かった。題名通りのアートを皮肉ってちょっと笑いを誘う作品だが、チープな映像と発想がなかなかよかった。
同時開催の「MOTアニュアル2006 No Border – 「日本画」から/「日本画」へ」もなかなかだった。全体的に若い作家の力作がそろっていて見応えたっぷりだった。「日本画」というともすれば古風な表現の中で、若い作家が新しい表現を目指しているのがぐっときた。
日曜日。表参道ヒルズにいく。なかなかすごい。六本木ヒルズとは違ってランドマークではなく、道行く客が入りやすそうな計画。六層の吹き抜けはなかなか圧巻。敷地の形状からか階段から壁に至るまであちらこちらでパースをきかせて全体がつくられているのがやや違和感。とにかく資本力のすごさというか、セレブリティな感じである。
その後シアターイメージフォーラムにて映画をみる。
*アワーミュージック/2004/フランス=スイス/監督:ジャン=リュック・ゴダール/80分
シネフィルでもないし、いつもゴダールの作品は難解だと思うが、「アワーミュージック」はかなりよかった。なかなか語るべき言葉は見つからないが、トークショーで小田マサノリさんがいっていたように、主体的な見方をするためのヒントとして捉えるのが大事なんだろうと思う。サラエヴォ紛争を契機として流される映像の数々、民族、人種などあらゆる人類的困難をえぐり取りながら、一方で救済的に穏やかな風景を描き出し、ただただ映し出される情報の洪水と、映像の「花火」、ズバズバ切り取られるカットに唸ってしまった。また何より映像が鮮烈で巧妙に技巧をこらしており、圧倒的に美しいと思った。
本音を言えばその鮮烈な映像の洪水もDVDでみると寝てしまうのでやはり映画館にいくべきなのだろう(笑
そういえば同時期にイスラエル・パレスチナ関連として、スピルバーグの「ミュンヘン」が公開されているのも気になるところだ。
というわけで、東欧から資本主義について考えさせられる?週末となった。

スーファミ02

今週は働いたり買い物したりの一週間。週の途中から週末にかけてはいろんな人とお酒を飲んだりしていた。あと、ジョルジュ・アガンベン『ホモ・サケル──主権権力と剥き出しの生』(以文社、2003)を読み始める。しかし読み終える気がしないのでブックレビューも書ける気がしない。
それとMTを更新してみた。これまでは出来合いのソースを使っていたが、デフォルトからいろいろやり直してみた。アーカイブページとかようやく普通な感じになった。結局行き着くところはシンプルな感じになってしまった。
というわけで、SFCその2。
このキャンパスではいいことやよくないことがいろいろあった。
講義棟とか講義室とか。あろうことかKEIOの順に建物の名前がついている。

鴨池という名前の池。鴨がいたりする。昼には若いカポーがピクニックをしていたり。

体育館。健康診断しかしなかった。カマボコ。

図書館。居心地悪し。蔵書の数、質は意外とまあまあ。

入り口近くにある建物。ゴスペルがやっていた。ちょうど、四年前くらいか、建築見学にO氏とS氏と車でやってきたときにもやっていたっけ。

帰り際にみた月。

スーファミ

先日久しぶりに二年間通った学校に行ってきた。
タウ館。槇文彦さん設計。SFCで一番よくいった建物。



デルタ館。葉ショウエイさん設計の建物。SFCの中で一番好きな建築物。





坂茂さんの設計の建物。SFCの中で一番暑くて寒い建物。

おまけ。本当なら富士山がみえる。

こうじろう


神代雄一郎『間・日本建築の意匠』(鹿島出版会、1999)を読む。
きっかけはある建築家の話を聞く機会を得た時に、「こうじろうさんは~」といっていて、誰だろうと疑問に思っていたので、一緒に聞いていた人に「こうじろうさんて何こうじろうというんですか」と聞いたところ、「え、それも知らないの。神代さんという歴史家が云々」といわれたことによる。
もっとも現在出版されている書物も少ないし、決して有名ではないかもしれない。でもそれは、学術、メディアの両分野の狭間で批評や建築史の在り方を問うた本人の立場の問題であるようだ。
たかだか修士論文を半べそを書きながらようやく乗り越えた自分がのたまうのもおこがましいことは百も承知だが、いわゆる「研究」と「批評」はまったく別次元のお話であることは体験した。研究は事実に立脚した、それも既成の事実ではない「新しい」知見をもとにして、これまで分からなかったことを明らかにすることをそもそもの大前提としている。夏以降、それがネタ、いや「知見」になり得ないことを分かりながらもいろんな分野の「既往研究」を見ていると何が是、何が非とされているかが自ずと見えてくる。つまり作法のようなものが見える。
でも一方で「作法」が、単純な建築の雄大さや良さを伝えることに不適切で、その素晴らしさを語ることは非どころか、タブーの世界に浸ってしまうと、もはや決められた作業を更新していく以外の何ものでもなくなる。逆にいうと不適切な言語が、是として捉えられている以上、作法を踏襲すればそれなりの評価がかえってくる。もっとも、現在ではその不適切な言語が、ある個別の事象を取り上げ積み重ねて論じるには雄弁であるので、ある種の意義は認めなければならない。
そんな意味で日本建築の原理を「九間」に見出し、論を展開した本著は一見ごく保守的な日本建築の歴史を辿っただけのものに見えてしまいそうだが、「意匠論」として希有の積極性をもったものであると感じた。かみ砕いていうと、単純な建築空間の曖昧な素晴らしさを事実に立脚したきちんとした形で表現している。
写真は霧にかすんでみえる出雲大社。

もっさり



IE7のベータ版(英語)が公開されていた。おおきくかわったのはタブブラウザになったこと、ブックマークなどのサイドバー表示がなくなったこと、それとquick tabというマックのexpose?みたいなやつがあって、各々のタブをブラウザ内で小さく表示出来る。firefoxなどのタブブラウザを使い始めるとなかなか戻れなくなってしまい最近IEはほとんど使わなくなってしまった。firefoxは以前からやや動作が重いと感じていたので、期待してみたが、やはりもっさり感はIE7にもある。
このもっさり感は一体なんなのだろう。そもそも僕をマックから遠ざけているのは紛れもなくあのもっさり感であるし、この分だとVistaももっさりしているのかな。PCの性能が向上すればもっさりしなくなるのかと思いきや、最近よくpower PCの中でも最終形に限りなく近いmacのマシンを使う機会があるのだが、そのもっさり感は残念ながら一向に解消されていない。このまま行くと世界全体がもっさりしてしまいそうだ。。。
と普段は行き帰りの電車では爆睡し、コンピューターと向き合う日々なのでこんなエントリーしか出来ません。上は秋葉原の写真。久しぶりに日曜日に秋葉原にいったら、中央通りでは変態趣味のメイドやらコスプレギャルがお祭り騒ぎで凄まじい狂気を感じた。

週末の映画


週末は二本映画を観る。一本はDVD、一本は劇場で。
*過去のない男/2003/フィンランド・ドイツ・フランス/監督・脚本:アキ・カウリスマキ/97分
「人生は前にしか進まない」
暴漢に襲われ記憶喪失になってしまった男が、見知らぬ世界で新しい希望を見つけ生きていくという話。非常に単純なストーリー構成の中に巧みに織り交ぜられた小さなエピソードが微笑ましく、淡々と、しかしながら緊密な画面構成で描かれていく事実の積み重ねが話に重層感を与えている。傑作。★4.5
*マイアーキテクト/2003/米/ナサニエル・カーン/116分
Q-AXシネマという新しく出来た映画館。オシャレな建物だが立地があまりにひどい。道玄坂のライブハウスやクラブ、ラブホテルなどが建ち並ぶ場所。なぜ映画館をああいうところに建てようと思ったのか本当に理解に苦しむ。夜のロードショーなんて一人でもう怖くて観に来れないな。ユーロスペースまでこっちに来てしまったけど、もう行くことは殆どなくなるだろう。
さて、肝心な内容の方だが、ルイスカーンについては今まで十分な知識がなかったので勉強にはなった。しかも、これまでなかったような知見、女性関係であるとか複雑な人間関係を中心に明らかにしていく手法自体は非常に好感がもてた。でも、ドキュメンタリー映画としてみた場合やや内容が退屈だったのと、無意味で感傷的な建築のカットの反復は正直耐え難いものがあった。建築を見せるなら見せる、見せないなら見せないとハッキリして欲しいというか。
と不満タラタラな感じになってしまったが、この映画をきっかけとして設計事務所で頑張る友人二人と久々に会えて刺激になったので★1.5

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